環境

生物多様性の保全

環境に関連する画像です。

方針

自然資本に関する方針

自然資本を守るための日油の取り組み

日油グループは、自然資本の保護と回復に積極的に取り組むことを重視しています。そのため、以下の方針を定めています。
 

  • 事業活動における自然資本への影響を最小限に抑えるため、環境影響評価を実施し、リスクを特定し対策を講じます。
  • 自然資本保護に関連する国際的な指針や法令を遵守し、環境保護に取り組むことを従業員に求めます。
  • 自然資本の損失を引き起こすサプライチェーンのリスクを評価し、サプライヤーとの協力を通じて持続可能な調達を推進します。
  • 従業員や関係者に対して環境意識の向上と自然資本保護の重要性を啓発するための教育プログラムを提供します。
  • 地域コミュニティと協力し、地元の生態系保護活動や自然資本回復のための各種プロジェクトに参加します。
     

これらの取り組みを通じて、自然資本の確保に貢献し、より持続可能な未来を実現します。

保全活動

生物多様性保全の進捗と実績

道路沿いの緑化や日油グループの所有林の間伐・枝打ちによる「森づくり」のほか、主に絶滅危惧種を対象とする保護活動、外来植物の駆除、寄付活動などを通じて、全国各地の拠点で生物多様性に資する計画を実行しています。

日本周辺の地図が描かれており、それぞれの場所の取り組みの説明です。美唄は水芭蕉群生地の保護、白河は森林整備、川越、川崎、関西、愛知、インドネシアは太陽光パネル設置、川崎は非化石証書付電力購入、フードロス削減、モーダルシフト、共同配送、「川崎市みどりの事業所推進協議会」に参加、屋上緑化やグリーンカーテン、敷地周辺緑化を推進、「森林再生パートナー制度」に参画、愛知は武豊地域植樹祭(苗購入、後援)、特定外来植物「オオキンケイギク」の除草、尼崎は「尼崎の森中央緑地の森づくり」ボランティア活動に参加、大分はモーダルシフト、「ゆふいん日油の森」植樹活動、中国は植樹活動です。全社では、廃プラスチックの再資源化、ペーパーレス化、FSC認証紙の使用、RSPO加盟、生物多様性民間参画パートナーシップ参加、経団連生物多様性宣言賛同、JaSPON参加、TCFD賛同、TNFD参画、地球環境保護を目的とした寄付(WWF、緑の募金、経団連自然保護基金ほか)、化粧品原料の評価で動物実験代替法を導入(動物愛護)、グリーン調達に取り組んでいます。

 

 

大分事業所「ゆふいん日油の森」植樹活動を実施

大分事業所では、生物多様性保全への取り組みの一環として、大分県が推進する「企業参画の森林づくり」に賛同し、由布市の山林への植樹活動を実施しました。本取り組みは、県の仲介により土地所有者、森林組合と協定を締結し、植栽や間伐を行い、森林環境や水源涵養地を保全する活動です。
現地は豊後富士とも呼ばれる由布岳山麓の杉伐採跡地で、約2.8ヘクタールを「ゆふいん日油の森」と命名し、クヌギなどの広葉樹2,000本を植栽する事業です。2025年3月15日には森林組合員の指導のもと従業員や家族による植栽式が執り行われ、全体の1/10にあたる200本の苗木を植栽しました。
当日はコンビナート内の他社からの来賓もあり、早くも波及効果を生んでいます。
ゆふいん日油の森は苗木の成長により5年間で約160トンのCO₂を吸収する見込みです。また、大分市民の水がめである大分川の水源涵養地としての役割も期待されます。「切って、使って、植える」という循環型林業への貢献により持続可能な未来を実現していきます。

雨の中全員がレインコートを着用し、「ゆふいん日油の森」で撮影された集合写真です。
レインコートを着用した数人が植樹している様子の後ろ姿です。
尼崎工場「尼崎の森中央緑地の森づくり」ボランティア活動に参加(2017年〜)

2025年度も引き続き、兵庫県が進める「尼崎21世紀の森構想」の取り組みの一つである「尼崎の森中央緑地の森づくり」に、尼崎工場から25名の社員が参加しました。本年は、森を健全に育てるための間伐や剪定、伐採した木材の整理作業などを中心に行いました。この森づくりの活動を通じて、臨海地域の環境改善や生物多様性の確保に継続して貢献していきます。

森林で撮影された12名の集合写真です。12名は作業着にヘルメットを着用しています。手前には木材でつくられた構造物が4つ写っており、前列の4名がそれを強調するポーズをとっています。
作業着を着用した2名の人物が、木材からなる構造物を屋外で加工している写真です。
「かながわ森林再生50年構想」において 森林再生パートナー制度に参画

「かながわ森林再生50年構想」とは、県内にある丹沢大山や箱根といった山々から、里山や市街地近郊の植林地におよぶ約9万5,000ヘクタール、県土の約40%を占める森林を再生する取り組みです。手入れ不足による荒廃浸食を防ぎ、森林の豊かな恵みを次世代へと継承することを目的としています。NOFメタルコーティングス㈱が森林整備を支援するのは約12ヘクタール(東京ドーム約2個分)で、森林が吸収するCO₂は5年間で約247トンとなります。また、県より指定された森林の一部は、「NOFメタルコーティングスの森」と名付けることとしました。今後はパートナー企業として、森林整備や自然観察などのイベントを実施。従業員やご家族の皆さまとともに、健康づくりや親睦を深める場として活用し、自然保護・環境保全に貢献します。

二本の丸太の柱に木の板がつけられて看板になっており、NOFメタルコーティングスの森と書かれています。
CO2吸収量の証明書が掲載されています。
植樹活動

日油(上海)商貿有限公司(NSC)では、企業の社会的責任の重要性を従業員に浸透させるとともに、地域社会への具体的な貢献のため、毎年、上海でのボランティア活動や環境保護活動に積極的に参加しています。2026年3月は、観光文化の発展を推進している上海顶攀旅游文化发展有限公司の紹介により、上海近郊海沿いの環境保護のため、従業員全員で上海海湾国家森林公园にて植樹活動を行いました。

屋外で複数の人物が植樹作業をしている写真です。
木に囲まれた屋外で、作業着を着用した30名弱が集合した写真です。多くの人物は植樹に使用する支柱を持っています。
マングローブ植林プログラム

PT.NOF MAS CHEMICAL INDUSTRIES(NMC)では、2025年11月、工業団地の管理事務所と入居企業、地域社会が一体となって取り組む共同CSRプログラムのもと、2万6千本以上のマングローブ植林を実施しました。本活動は、海岸侵食の抑制や生態系回復による生物多様性向上に貢献するだけでなく、農家支援や地域経済の発展も促進しています。境界を越えた多様な関係者との緊密な連携を通じ、今後も地球規模の環境目標に挑戦し、社会と自然が調和する持続可能な未来を共創します。

 30名ほどの人物が、胸くらいの高さまで水に浸かる汽水域に入り、植林作業をしている写真です。
森林整備、ニッコウキスゲの生息地拡大の取り組み

日本工機㈱白河製造所では、間伐による森林整備を継続して実施しており、2025年度は3.0ヘクタールの面積を整備しました。この整備に当たり、所轄行政である西白河郡西郷村に伐採届を提出し、村から「伐採及び伐採後の造林の計画の適合通知書」が交付されました。本製造所では、今後もこのような小規模の森林整備を継続する計画としています。
また、本製造所では、所内に自生する「ニッコウキスゲ」の生息地拡大の取り組みを進めています。2026年度は自生地へのアクセス路の整備が完了し、今後数ヶ年の計画によって木道などの観賞施設の設置まで進める計画です。

整備して日光が差し込むようになった林です。
適合通知書です。

伐採および伐採後の造林の計画の適合通知書

水芭蕉の群生地を保護する活動

童謡・唱歌の代表曲「夏の思い出」で知られる水芭蕉は、水辺に生える高山植物です。東京ドーム9.2個分、約43ヘクタールの広大な面積を持つ日本工機㈱美唄製造所(北海道美唄市)の敷地内には、木漏れ日がさす湿地に水芭蕉の群生地があります。白樺などの樹木や水辺に囲まれた豊かな生態系は、社員たちの継続的な観察によって大切に守られています。

 沼地に水芭蕉の株が密生していて、白い花のつぼみが付いています。
FSC認証紙の使用

FSC認証は、持続可能な森林活用・保全を目的として生まれた、「適切な森林管理」を認証する国際的な制度です。日油グループは統合報告書、株主総会招集通知、会社案内、社内報にFSC認証紙を使い、森林を守る活動に協力しています。

 日油の統合報告書2026の表紙です。A4横版の右半分には、さまざまな種類の果実が実った一本の木のイラストが、遊び心と温かみのある絵柄で大きく描かれています。左側にはタイトル「統合報告書 INTEGRATED REPORT 2026」と書かれています。
間伐材の利用

間伐によって伐採された樹木は、採算性の問題から、そのまま森林に放置する場合が多くあります。しかし、近年では資源の有効活用や、台風や土砂流で流出する危険性の低減といった目的で、間伐材の利用が推進されています。日油グループでは、統合報告書の発行をお知らせするチラシに、間伐材を使用した用紙を採用しています。

 日油グループの統合報告書の発行をお知らせするチラシの画像です。表面には統合報告書の表紙画像と概要が記載されており、裏面には目次とポイントが記載されています。
特定外来植物の除草

北米原産のキク科の多年草「オオキンケイギク」は、観賞用・緑化用として海外から持ち込まれましたが、繁殖力が強く、日本の生態系に重大な影響を及ぼす恐れがある植物として、平成18年(2006年)に外来生物法による「特定外来生物」に指定され、栽培、運搬、販売、野外に放つことなどが禁止されています。全国的に地方自治体がWebサイトなどで駆除を呼び掛けています。日油の愛知事業所においても場内各所に生育し、近年その数が急激に増加したため、場内全体で駆除活動を実施しています。

 草むらに沢山咲いている黄色のオオキンケイギクの花を駆除して、緑の草むらになりました。
CSR調達

2010年度から、生物多様性への対応推進をRC活動の一つに掲げ取り組みを開始しています。2012年10月にはパーム油産業の健全な発展に貢献するため、日油は「持続可能なパーム油のための円卓会議(RSPO※)」にPalm Oil Processors and Tradersとして加盟しました。2014年からは、生物多様性への事業者の取り組みを促進することを目的とした生物多様性民間参画パートナーシップに参加し、現在、「経団連生物多様性宣言・行動指針(2018年改定版)」に賛同しています。さらに、2019年4月には、メーカー、小売、非政府組織など18企業・団体で構成される「持続可能なパーム油ネットワーク(JaSPON)」に発足メンバーとして参加し、RSPO認証パーム油の調達と消費を産業界全体に促す活動にも取り組んでいます。

 

Roundtable on Sustainable Palm Oil(持続可能なパーム油のための円卓会議)の略。世界的に信頼される認証基準の策定とステークホルダー(関係者)の参加を通じ、持続可能なパーム油の生産と利益を促進することを目的に、2004年に設立された。本部はスイス・チューリッヒ。