新たな価値の提供

環境・エネルギー分野への貢献

環境・エネルギー分野

地球温暖化によりエアコンや冷蔵庫の需要が高まると、冷凍機用潤滑基材やエアコンパテ用ポリブテンの需要が期待できます。また、アジアを中心に開発の気運が高まる洋上風力発電では、海洋汚染を防止するため、天然油脂由来の原料を使った生分解性潤滑油、ボルト用防錆剤など環境貢献製品のニーズが高まっています。さらに、EVが主流になることで、LEDヘッドランプ用防曇剤、静かな車内を保つための異音防止剤など、高機能製品の開発が期待されています。

社会課題への貢献

環境への規制強化に対応した 天然由来の製品に期待
金属製で幅太のギア2つが手前にあり、その後ろに金属製のベアリング4つと歯車が並べられていて、上から茶色半透明な液体が二筋注がれています。

自然分解されない鉱物油とちがい、日油が使う素材は生分解性の高い天然由来の油脂です。機械の回転部分の潤滑油が漏れたとしても、環境汚染を防止できるため、今後、船舶向け、風力発電向けの天然由来潤滑油の需要増加が見込まれます。EV化によりコンデンサ用の高分子界面活性剤や、温暖化に起因するエアコンのニーズ増大で代替フロンの冷凍機油などの需要が伸びるため、機能材料製品の活用の場が増えると予測されます。

環境への負荷を減らす、 水系防錆剤で差別化
青いゴム手袋をして白い服の人が、ビーカーに入った銀灰色の塗料を混ぜていた白いヘラをビーカーの上の位置においています。

ヨーロッパや米国の競合企業が提供する「溶剤系防錆剤」とちがい、日油の製品の特徴は「水系防錆剤」であることです。環境負荷低減に向けたニーズが高まる昨今、環境にやさしいジオメット®への期待はますます高まっています。

焼付工程の低温化により、 エネルギー負荷低減を目指す
金網製のベルトコンベアの上に沢山のボルトが敷き詰められています。

防錆剤を利用するには、300℃以上の高温で焼付処理を行う製造工程が必要なため、温室効果ガス削減に向けた低温焼付型製品の開発を検討してきました。より低温での焼き付けが可能な防錆剤を開発することで、処理の際に必要な電力・ガスなどのエネルギー負荷を低減することができます。

路面の凍結を防ぎ、交通安全に寄与 液状凍結防止剤の自動散布装置
凍結防止剤の散布装置の本体は、扉のついた茶色い箱が2つ手前についていて、中央にタンクがあって配管で繋がれています。すぐ隣に、動力となる太陽光発電パネルが設置されています。

冬場の凍結した雪氷路面を自動車が走行すると、タイヤがスリップして交通事故が発生する危険があります。競合品の凍結防止剤は塩化物系が主流ですが、日本工機㈱が販売する塩素を含まない凍結防止剤「カマグ®」は、金属・コンクリートなどの構造物や自然環境への塩害を発生させません。また、自動散布装置「オートカマグ®」はソーラーパネルを備えた、無電源で稼働できるタイプもあり、省エネルギーに貢献します。

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