社会
健康増進
方針
基本的な考え方や既存の取り組みは継続しつつ、育児や介護との両立支援を強化し、従業員の健康増進と企業の持続的な成長を目指すという思いを込めて、健康経営宣言を改定しました。
健康経営宣言
日油は、「従業員の安全と健康の確保、快適な職場環境づくりが企業の持続的な成長の基盤である」との考えのもと、育児や介護との両立支援をはじめとした働きやすい職場づくりを進めます。また、心身ともに健康でいきいきと働くことができる取り組みを推進し、従業員の健康増進と企業の持続的な成長を目指します。
2025年10月1日
代表取締役社長 沢村 孝司
従業員の健康が企業の持続的な成長の基盤であるとの認識のもと、「『挑戦』『公正』『調和』の価値観を体現する多様な人材が、イノベーション創出の担い手となる」とのアウトカムに向かって、収益性向上、人材確保・育成、イノベーションの創出などの主要な経営課題に対して、健康経営を戦略推進の基盤に位置付けて取り組みを進めています。日油は、社長による「健康経営宣言」を社内へ発信し、(1)快適な職場づくり、(2)メンタルヘルスケアの推進および、(3)健康の保持・増進の3つの課題を重点項目として周知しています。「健康経営宣言」は、取締役兼執行役員と役付執行役員が出席する政策会議で毎年審議を行っており、課題に応じた重点項目などの内容の充実に努めています。
また、PDCAサイクルを回しつつ健康保険組合や産業医と連携を進め、従業員の意識向上と企業価値向上を進めていきます。

【 外部認定 】

推進体制
人事・総務部長を統括責任者とし、人事・総務部の健康経営推進担当を中心に、重点項目に掲げた取り組みを推進していきます。また、推進にあたっては、「各箇所における健康管理担当」・「産業医」・「健康保険組合」・「労働組合」等と連携していきます。

健康経営推進体制図
重点項目 取り組み例
[重点項目1]快適な職場環境づくり
- 業務効率化の推進と⻑時間労働の抑制
- 仕事と育児・介護・治療等の両立を支援する制度のさらなる拡充
- 受動喫煙の防⽌
年休8日以上の取得喚起 [対象範囲:日油]
年休取得率目標:2025年度75%以上
- 2023年度:76.0%
- 2024年度:79.1%
NEW!
長時間労働の定期調査[対象範囲:日油]
平均時間外目標:月20時間以内維持
- 2023年度:13.4時間
- 2024年度:13.8時間
NEW!
禁煙プログラム継続、禁煙デーの設定[対象範囲:日油]
喫煙率目標:20%以下
- 2023年度:23.8%
- 2024年度:23.4%
禁煙プログラム
日油は喫煙習慣のある方ご本人の健康増進や非喫煙者の方の受動喫煙の防止を図ることを目的に、オンライン禁煙外来プログラムの参加者を募集し、喫煙習慣のある方の禁煙をサポートしています。
また、2025年1月から禁煙デーを設定し、喫煙者に禁煙を考えてもらうきっかけとなるよう努めています。
禁煙プログラム参加者[対象範囲:日油]
- 2021年度:(参加者数)31名(達成者数※)26名
- 2022年度:(参加者数)11名(達成者数)9名
- 2023年度:(参加者数)10名(達成者数)4名
- 2024年度:(参加者数)5名 (達成者数)3名
[重点項目2]メンタルヘルスケア
- ストレスチェックの受検を推奨
- メンタルヘルス教育によるセルフケア意識の向上
- メンタルヘルス相談体制の充実
セルフケア意識の向上を図り、ストレスチェックの受検を推奨 [対象範囲:日油]
受検率目標:2025年度99%以上維持
- 2023年度:99.9%
- 2024年度:100.0%
NEW!
階層別研修でのメンタルヘルス研修定例実施、
外部相談窓口設定、高ストレス者の面談誘導実施[対象範囲:日油]
総合健康リスク※ 目標:100以下維持
- 2023年度:96
- 2024年度:95
メンタルヘルス疾患の予防・軽減
日油は、メンタルヘルス疾患の予防・軽減および職場復帰支援までを含む総合的施策を推進しています。2009年よりストレスチェックを毎年度開始し、ストレスチェックの結果を各事業所の安全衛生委員会で審議し、対策の検討・実施の取り組みを行っています。2024年度ストレスチェック受診率は、100%となりました。
また、社外のカウンセリング窓口の設置による早期発見・適切な対処等につなげていくことや、「職場復帰支援プログラム」の下、メンタルヘルス不調による長期欠勤者・休職者の円滑な職場復帰を支援することの取り組みなどを行っています。「職場復帰支援プログラム」の推進にあたっては、メンタルヘルス専門の産業医と連携し、専門的知見を参考にした取り組みを行っています。
その他、2024年度は総合職主事昇格者研修で、メンタルヘルス(ラインケア)研修(29名)を実施し、職制を通じた従業員の心の健康保持、増進に向けた施策も推進しています。
[重点項目3]健康の保持・増進
- 健康診断と適切な保健指導の確実な実施
- ⼆次検診の受診勧奨と結果の把握
- ⽇常⽣活における運動の促進
健康の保持増進のため、日油健康保険組合が実施する「健康づくりウォーキング」の参加を推奨
参加率目標:2025年度50%以上
- 2023年度:51.0%
- 2024年度:55.4%
NEW!
産業医の健診結果確認と二次検診受診通知文書発信、産業医面談への誘導実施[対象範囲:日油]
健診受診率:100%
- 2023年度:99.8%
- 2024年度:100%
特定保健指導実施率:45%以上
- 2023年度:36.9%
スポーツクラブを活用した体力づくり
2024年から開始し、在宅勤務や運動不足の解消、定年延長による高齢従業員の健康づくりなどが今後の課題となることを見据えて、初心者が気軽に参加できるよう支援を開始しました。利用が難しい箇所もありますが、200人を超える方が利用しています。

日油健康保険組合「健康づくりウォーキング」
日油健康保険組合では、健康診断結果から抽出したメタボ予備軍等の健康リスク保持者に対して、ウォーキングへの参加を働きかけて運動習慣定着のきっかけにしてもらう取り組みを推進しており、2024年度の健康リスク保持者の参加率は62.9%、全体の参加率は、55.4%となりました。
その他、日油健康保険組合では、機関紙「すこやか」の紙面において、健康に関するさまざまな情報を従業員へ提供することに加え、スポーツクラブと提携し従業員へ安価に利用できる仕組みを整えています。

定期健康診断
定期健康診断は、法定の項目に加えて腫瘍マーカーなど任意のオプション検査を行っています。定期健康診断の実施後は、日油健康保険組合と協働し、効率的かつ効果的な特定健康診査および特定保健指導の実施に取り組んでいます。日油の定期健康診断受診率は、2024年度100%となりました。
また、日油の特定保健指導実施率は、2023年度36.9%となりました。

定期健康診断受診率※ [対象範囲:日油]
健康測定会
日油は健康保持・増進は、従業員それぞれの気づきと意思が何より重要であることから、簡便な健康測定会を開催しています。血管年齢や食事状況を簡易に測定し、健康づくりへの取り組みのきっかけになるよう血管年齢や野菜の摂取過不足を数値化した情報をフィードバックしています。