環境負荷の管理と低減(PRTR)

PRTR法対象物質

PRTR法とは
特定化学物質の環境への排出量の把握等及び管理の改善の促進に関する法律。このサイトでは、「特定化学物質の環境への排出量の把握等及び管理の改善の促進に関する法律(通称:化管法)」をPRTR法と表記しています。


 国内グループの2023年度の排出量は167.0トンで、前年度の143.3トンから約17%増加となりました。これにより、中期目標の基準年度である2010年度の269トンから約38%の削減となりました。PRTR法対象物質のうち、10トン以上は表のとおりです。

|環境排出量の多い物質 (10t以上)国内グループ
政令番号 名称 排出量 (t/年)
300 トルエン 42.8
186 ジクロロメタン 38.3
128 クロロメタン 19.8
392 ノルマル-ヘキサン 15.5
83 クメン 15.0
総排出量 167.0

PRTR法対象物質の排出量削減施策
 日油は、PRTR法対象物質の排出量を毎年170t以下にすることをKPIに掲げています。特に、環境排出量の多い物質の削減に向けて、PRTR法対象物質を使用しない製法の検討を行っています。代替物質や環境に配慮した製法の採用により、排出量を削減することを目指しています。
 また、排出物の回収率を向上させるために、回収装置の運転条件を最適化しています。定期的なメンテナンスや適切な運転管理を行うことで、効果的な回収が実現され、排出量の削減につなげています。
 日油は引き続き、PRTR法対象物質の排出量削減に取り組み、より環境に配慮した製造活動を推進していきます。これにより、持続可能な社会の実現に貢献し、地球環境の保護に努めていきます。

PRTR法対象物質の推移は、単位はトン/年で、日油は2010年度216、2019年度117.5、2020年度110.8、2021年度117.4、2022年度109.0、2023年度129.2、国内グループは2010年度269、2019年度158.3、2020年度146.7、2021年度154.7、2022年度143.3、2023年度167.0です。
PRTR法対象物質排出量の推移【国内グループ】

フロン類の排出抑制

 フロン類の製造から廃棄に至るライフサイクル全体を対象とした「フロン類の使用の合理化及び管理の適正化に関する法律(フロン排出抑制法)」に基づき、日油は法で定められた簡易点検、定期点検を計画どおり実行しています。
 また、2023年度のフロン類算定漏えい量は大分工場392トン-CO2e、川崎事業所は341トン-CO2e、愛知事業所は305トン-CO2eとなり、当社全体では1,097トン-CO2eとなりました。
 引き続き、点検・整備の強化や、機器廃棄時の適切な処理に加え、地球温暖化係数やオゾン層破壊係数の低い冷媒を使用した機器への置き換えを進め、フロン類漏えい量の削減に努めていきます。

|2023年度フロン類の算定漏洩量
事業所 排出量(トン-CO2e)
尼崎工場 60
愛知事業所 305
川崎事業所 341
大分工場 392
合計 1,097

2023年度のPRTR法対象物質排出収支
【国内グループ】

PRTR法対象物質の物質収支を表した図で、総取扱量22192トン、場内処理1343トン、環境への排出は、大気への放出167トン、土壌への放出0トン、水域への放出0トン、外部処理業者による場外処理420トン、再資源化232トン、製品に20029トンです。

日化協自主管理物質
 国内グループでは、(一社)日本化学工業協会が推奨するVOC自主管理物質についても排出量の把握・削減に取り組んでいます。2023年度の排出量は58トンで、前年度の79トンから約27%の減少となりました。

VOC日化協自主管理物質排出量の推移は、単位はトン/年で、日油は2019年度94.7、2020年度100.8、2021年度102.4、2022年度64.4、2023年度43.0、国内グループは2019年度107、2020年度113、2021年度109、2022年度79、2023年度58です。
   VOC日化協自主管理物質排出量の推移【国内グループ】

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