環境

資源循環/廃棄物

方針

方針(基本的な考え方)

日油グループでは、資源循環の取り組みとして、以下を優先的に取り組んでいます。
 

  1. 廃棄物の有価物販売と内部処理の推進:廃棄物を有価物として販売し、内部での処理を積極的に推進しています。これにより、廃棄物の再利用や資源化を通じて、資源の効率的な利用を促進しています。
  2. 分別廃棄の維持と工程改善による発生廃棄物の削減:廃棄物の分別を維持し、工程改善を行うことで、発生する廃棄物の量を削減しています。この取り組みにより、資源の無駄遣いを防ぎ、効率的な資源利用を実現しています。
  3. リサイクル処理業者の継続的な探索と処理実施:リサイクル処理業者との継続的な連携を図り、廃棄物のリサイクル処理を積極的に実施しています。この取り組みにより、資源の再利用を推進し、資源の効率的な利用と廃棄物の削減を実現しています。
  4. 既存廃棄物のリサイクル化による埋立減:既存の廃棄物をリサイクル化することで、埋立地への投棄を減らしています。この取り組みにより、資源の有効活用を図り、資源の削減と環境負荷の軽減に貢献しています。
     

サーキュラーエコノミーは、資源の効率的活用や廃棄物の最小化を通じて、持続可能な価値創造を目指す経済モデルです。再利用やリサイクルを促進し、環境負荷を低減するとともに、長期的な企業価値向上に貢献します。

資源循環の目標

日油グループでは、目標を掲げて資源循環の取り組みを促進しています。
 

  1. ゼロエミッション※1率:毎年0.10%以下
    廃棄物の分別やリサイクルを促進し、埋立処分に投棄される廃棄物の発生を可能な限り抑制します。

  2. 廃プラスチックのリサイクル率※2:毎年94%以上(2024年度から)
    資源循環と資源の有効活用のため、廃プラスチックのリサイクルを進めています。
     

資源の活用について、矢印で円形に示されています。資源が原料調達、材料、製造、充填梱包、利用を経て廃棄または包材リユース・リサイクル、マテリアルリサイクル、ケミカルリサイクル、サーマルリサイクルによる燃料へのリサイクルに続く様子です。
  1. 企業活動や生産活動を通じて排出される廃棄物の埋め立て処分量を、限りなくゼロにすること。
    ゼロエミッション率の定義:(最終埋立処分量/廃棄物等発生量)×100
  2. リサイクル率の定義:(熱回収、マテリアル、ケミカル処理した廃プラ量/廃プラ排出量)×100

省資源への取り組み

2024年度の日油グループの廃棄物発生量は、148,643トンとなり、このうち、社内での減量策により83.1%を削減し、16.3%を外部処理委託しています。外部処理委託量の内訳は、外部リサイクル量が10.5%、外部減量が5.2%、埋立処分量が0.7%となり、廃棄物発生量に対するリサイクル率は、11.0%となりました。
資源循環の取り組みとして、工程改善による歩留まり向上と発生量の削減、廃棄物の有価物販売と内部処理の推進、既存廃棄物のリサイクル化による埋立減、分別廃棄の維持と発生廃棄物の削減、廃プラスチックのリサイクル処理業者の継続的な探索と処理を進めています。引き続き、資源の循環を促進し、廃棄物削減と環境への負荷軽減に積極的に取り組みます。

社内での廃棄物発生量は148,643トンで、うち有害物質は7,395トンです。役に立つとして社内リサイクルされる量は840トンで、うち有害物質は839トンです。役に立たない社内減量は123,505トンで、うち有害物質は25トン、脱水処理(脱水した水のうち社内で排水処理)は120,792トン、焼却処理は2,714トンで、うち有害物質は25トンです。社内埋立量は0トンです。廃棄物のうち外部処理委託量は24,298トンで、うち有害物質は6,531トンです。役に立つとして外部リサイクルされた量は15,555トンで、うち有害物質は2,839トン役に立たない外部減量(焼却・中和処理ほか)は7,684トンです。外部埋立量は1,058トンで、うち有害物質は23トンです。

日油グループにおける廃棄物発生量
[対象範囲:日油グループ]

(拡大図はこちら)

ゼロミッション化の推進

2024年度の国内グループの最終埋立処分量は72.2トンで、ゼロエミッション率は0.047%でした。一方、日油の最終埋立処分量は65.3トンで、ゼロエミッション率は0.043%でした。
引き続き、分別回収やリサイクルなどを推進し、最終埋立処分量の低減に努めていきます。

最終埋立処分量の推移を表す棒グラフです。単位はトン/年です。2020年度は日油40.3、国内グループ681.3、日油グループ1,588.4で2021年度は53.6、135.0、949.7で2022年度は36.9、55.1、1,086.2で2023年度は48.1、69.0、616.6で2024年度は65.3、72.2、1,058.4です。

最終埋立処分量の推移
[対象範囲:日油グループ]

ゼロエミッション率の推移を表す折線グラフです。単位は%です。2020年度は日油0.024、国内グループ0.394で2021年度は0.031、0.076で2022年度0.024、0.035で2023年度は0.035、0.050で2024年度は0.0429、0.0465です。

ゼロエミッション率の推移
[対象範囲:国内グループ]

廃棄物の再資源化

2024年度は、日油グループで、廃プラスチック排出量が50トン増加の890トンとなり、排出量に対するリサイクル率は99%となりました。また、国内グループの廃棄物の再資源化による販売額は、249百万円となりました。
私たちは、引き続き廃プラスチックの分別・リサイクルを積極的に行い、再資源化に取り組み続けます。

有価物売却金額の推移を表す棒グラフです。単位は百万円です。2020年度は日油75.1、日油グループ254.7、2021年度は107.4、391.1、2022年度は136.5、403.1、2023年度は88.5、280.7、2024年度は87.7、249.1です。

有価物売却金額の推移
[対象範囲:日油グループ]

2024年度工場排出廃棄物の内訳を表す円グラフで、単位は%です。汚泥48、廃アルカリ19、廃油16、廃酸5、金属くず4、廃プラスチック類4、燃え殻2、一般廃棄物1、木くず1、その他1です。

工場排出廃棄物の内訳(2024年度)
[対象範囲:日油グループ]

工場排出廃棄物量の推移(トン)
 

分類 2020年 2021年 2022年 2023年 2024年
日油グループ 28,955 29,164 25,157 22,541 24,298
国内グループ 24,176 23,796 21,270 19,132 20,979
日油 22,529 22,822 20,493 18,463 20,222

工場排出廃棄物の処理内訳(2024年度)(トン)
 

分類 工場排出廃棄物量 リサイクル量 外部処理量 最終埋立処分量
日油グループ 24,298 15,555 7,684 1,058
国内グループ 20,979 14,605 6,302 72
日油 20,222 13,935 6,222 65
廃プラスチックの再資源化量およびリサイクル率の推移を表す折線・棒グラフです。排出量、リサイクル量の単位はトン/年で、リサイクル率(排出量ベース)の単位は%です。2020年度の排出量は984、2021年度は1,013、2022年度は910、2023年度は840、2024年度は890です。リサイクル量は、2020年度は867、2021年度は890、2022年度は844、2023年度は834、2024年度は882です。リサイクル率は、2020年度は88、2021年度は88、2022年度は93、2023年度は99、2024年度は99です。

廃プラスチックの再資源化量およびリサイクル率の推移
[対象範囲:日油グループ]

リサイクル率=(マテリアル、ケミカル、サーマル)リサイクル量/廃プラスチック全排出量×100

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