大気への排出

大気汚染防止

大気汚染の防止
 日油グループではレスポンシブル・ケアに関わる経営方針に従い、大気汚染の防止のために、ボイラーなどの燃焼施設の排気ガスに含まれる硫黄酸化物(SOx)、窒素酸化物(NOx)、ばいじん※などを測定し、国および地方自治体の環境基準を厳しく遵守しながら、運転管理を行っています。
 現在、SOxの排出原因であるA重油ボイラーの都市ガスへのエネルギー転換など削減計画を進めています。
 また、大気への排出に関する法令違反は発生しておりません。

 ※ 工場、事業所から発生する粒子状物質のうち、燃料その他の物質の燃焼時にともない
   発生する物質。

|排気ガス モニタリング項目の推移                      (トン/年)
分類 2019年 2020年 2021年 2022年
日油 SOx 2.6 1.4 1.9 2.6
NOx 50.0 51.1 48.0 49.1
ばいじん 1.4 2.2 1.1 0.9
国内グループ SOx 5.4 2.9 3.3 4.4
NOx 51.5 52.6 49.6 50.6
ばいじん 1.4 2.2 1.1 0.9
日油グループ SOx 6.1 4.3 4.6 6.5
NOx 55.0 57.3 55.3 55.4
ばいじん 4.5 8.6 4.1 4.6
法令違反数(件) 0 0 0 0

PRTR

PRTR法※対象物質
 国内グループの2022年度の排出量は143.3トンで、前年度の154.7トンから約7%減少となりました。これにより、中期目標の基準年度である2010年度の269トンから約47%の削減となりました。
 PRTR法対象物質のうち、10トン以上は表の通りです。

 ※ 特定化学物質の環境への排出量の把握等及び管理の改善の促進に関する法律。本報告書では、「特定化学物質の環境への排出量の把握等及び管理の改善の促進に関する法律(通称:化管法)」をPRTR法と表記しました。

|環境排出量の多い物質(10t以上)国内グループ
政令番号 名称 排出量(t/年)
300 トルエン 31.9
186 ジクロロメタン 30.3
392 ノルマルーヘキサン 18.7
128 クロロメタン 17.7
83 クメン 16.1
総排出量 143.3

PRTR対象物質の排出量削減施策
 PRTR対象物質の削減施策については、2021年下期に衣浦工場に設置した排水ピット中の油回収設備を本格稼働させることでクメンの排出量を前年比約4トン削減することができました。尼崎工場ではトルエン回収設備のコンデンサを強化することで前年比約6トン削減することができました。大師工場では冷媒配管の更新と管理強化によりクロロジフルオロメタン(R-22)の排出量を前年比約1トン削減することができました。日本工機㈱では洗浄溶媒であるテトラクロロエチレンを用いる作業を集約することで、これまでバッチ変更時に発生していた大気放出を抑え、前年比約1.3トン削減することができました。
 2023年度は法令改正により新たにテトラヒドロフランが追加されます。2022年度の排出量は約10トンでした。早急に本物質の削減施策を検討する予定としています。

Contactお問い合わせ