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研究開発職

研究本部 先端技術研究所(筑波)

経験者採用

Person 07

日油が培ってきた技術を活かし、
熱制御素材の新規開発に挑む

Top 職種Index 研究本部 先端技術研究所(筑波)

Career Path

2018.4

新卒で貴金属メーカーに入社

2023.7

日油入社 研究本部 先端技術研究所(経験者採用)

01

入社理由

入社理由

「0から1」を生み出す研究開発に携わりたい

大学では無機化学の領域である「錯体化学」を専攻していました。これは無機物である金属と有機物を組み合わせて、新たな特性を生み出すことを目指す学問です。大学卒業後も先端材料の開発に携わりたいという思いから、最終的に貴金属メーカーに入社しました。しかし、配属された部署は既存製品のカスタマイズ開発が中心であり、「0から1」を生み出す研究開発をしたいという自分の希望とのギャップを感じ、2年目で転職活動を始めました。
前職を退社したあと、技術者専門の派遣会社へ登録しました。そこで派遣されたのが、日油の先端技術研究所です。派遣社員は社員のサポートに徹する役割だと想定しておりましたが、日油では社員と同様に、1人の研究者としてテーマに向き合うことを求められました。驚きがあった一方で、そのように扱っていただいたことに嬉しさを感じたことを今でも覚えています。先端技術研究所では、既存の事業領域にとらわれない、新規事業の創出を目指した研究を行っています。上司から社員登用の勧めもあり、ここなら、自分が求めていた研究開発ができると確信を持って、入社を決めました。

インタビュー

02

仕事内容

仕事内容

日油のコア技術を活かした新素材を開発

先端技術研究所では、数年後の製品化を見据えた中長期的な研究を行っています。その研究分野は電子材料や再生医療など多岐にわたり、私が所属するグループでは熱制御素材の新規開発に取り組んでいます。半導体をはじめ、電子材料や燃料電池など幅広い用途が考えられる分野であり、日油がこれまで培ってきた技術を活かしつつ、製造プロセスの確立や製品化を目指して研究を進めています。
先端技術研究所は既存製品を扱うわけではないので、営業担当が存在しません。その代わり、研究者自らがお客様のもとへ訪問し、新技術の提案やニーズの発掘などを行います。お客様から課題や改善要望を受けた場合は、自分たちで実験をして解決手段を検討します。私は主に実験を担当しており、仮説と検証を繰り返しながら、熱制御素材の機能や性能を追求しています。また、セミナーや展示会での情報収集や、大学との共同研究などを通じて、新たな技術の探索も行っています。

インタビュー

03

仕事のやりがい

仕事のやりがい

長いトンネルを抜けたところにある喜び

研究開発では、基礎的なメカニズムの解明や、製品化に向けた性能向上を目指し、自ら仮説を立てて実験を行います。現在取り組んでいるテーマは、3年から10年ほどの中長期的なスパンを見据えた研究がメインです。新たな分野への取り組みということもあって、数ヵ月ものあいだ地道に結果を積み重ねなければならない場面も少なくありません。だからこそ、最終的に自分が立てた仮説通りの結果が得られたときは、大きな達成感があります。
若手社員の意見が開発方針に採用されやすいことも、仕事のやりがいにつながっています。担当テーマの実験方針や計画立案などは私に任せられているため、上司からアドバイスをもらいながら、主体的に実験を進められる手応えを感じています。理論の筋道が通っており、それに伴った結果が出ているのであれば、若手やベテラン関係なく、意見が通る環境であるため、研究者としての成長機会がとても豊富な会社だと思います。

インタビュー

04

失敗談や苦労

失敗談や苦労

中長期的な研究の進め方を身につける

短期的な製品開発と中長期的な研究開発では、取り組み方の姿勢が異なるため、その違いに苦労しています。前職では、お客様が求める性能をいち早く満たすことが求められました。しかし現在の研究開発では、半年後や1年後に達成すべきゴールを設け、そこから逆算して今やるべき実験を計画することが求められます。この先、新たな課題が生まれるなどして研究が後戻りすることがないように、ひとつひとつのメカニズムを実験によって裏づけ、土台を固めていかなければならないからです。上司の指導を仰ぎながら、中長期的な計画の立て方を日々学んでいます。
また、自社技術の提案も、前職では経験のなかった業務です。お客様が抱える課題を想定し、どのような情報を提供すれば採用につながるのかを考えながら、技術資料を作成しなければなりません。簡単なことではありませんが、お客様の声を直接聞けることは研究のモチベーションにもなります。上司や先輩方の資料を参考にして、自分のやり方を見つけていければと思います。

インタビュー

05

何を学ぶ必要があるのか

何を学ぶ必要があるのか

専門外の知識も積極的にキャッチアップ

基礎的な化学の知識はもちろん、常に新しい技術や製品に目を向けることが重要であると感じています。特に専門外の知識は、自分から意識的に取り込もうとしなければ身に付きません。先端技術研究所には有機化学だけでなく、無機化学や物理学などさまざまな専門分野を持つ方がおり、データの解釈などに困ることがあれば積極的に教えてもらうようにしています。仕事以外の場面でも、世間話のなかで新入社員の学生時代の専攻を知り、あとでその分野について教えてもらったことがありました。周囲と連携して仕事を進めるためにも、コミュニケーションは大切だと考えます。
また、情報収集については、AIを使ったニュースアプリのライセンスが会社から付与されています。技術分野を登録すると、最新の技術情報や海外の論文などを自動的に収集してくれるため、自分の研究分野をはじめ、関連する技術動向を幅広くチェックしています。

インタビュー

06

今後の目標、チャレンジ

今後の目標、チャレンジ

テーマ発掘から製品化まで担える存在に

現在担当している研究テーマは、上司がお客様の課題をヒアリングする中で自ら発掘したものです。その後も、研究開発の計画立案や、お客様の開拓などを行っており、製品化を目指してグループを牽引しています。自分もいずれは上司のように、自らテーマを発掘し、製品化までを担うような研究者になることが目標です。
そしてそのためには、社会課題を見渡す広い視野や、ビジネスモデルの考え方など、まだまだ不足している部分が多くあると感じています。特に上司から指摘されるのは、論理的に物事を考える力です。中長期にわたる実験計画を立てるには、いつ、何のために、どのような実験をするか、理詰めで組み立てなくてはなりません。ロジカルシンキングを学ぶとともに、日々の進捗報告などでも論理的思考を意識するようにしています。時間がかかるかもしれませんが、いつかは自分なりの「0から1」を生み出せたらと思います。

インタビュー

Column

やるじゃない日油

人材を大切にする考えが根付いている

日油には、社員ひとりひとりが成長できる環境が整っています。そのひとつが「指導員制度」です。新卒で入社した社員に対して先輩社員1人が「指導員」として付き、仕事のやり方やビジネスマナーを指導するほか、新社会人になって生活が変わったことに対する相談に乗るなど、全般的なサポートを行う制度です。新たに指導員を担当する社員にも、2日間の「指導員研修」が設けられており、一貫した指導方針で新人を丁寧に育てようという会社の意図が感じられます。
他にも、研究者向けのマーケティング研修や、各階層のリーダー研修といった研修が実施されているほか、通信教育のメニューから興味があるものを選んで受講することもできます。私もロジカルシンキングを通信教育で学んでいるところです。人材を大切にするという日油の考え方が、社員研修や人材育成制度の手厚さに現れていると思います。

On Duty

ある日の私

  • Time07:30

    起床。通勤時のトラブルで遅刻しないように、早めに出社の準備を始めます。

  • Time08:15

    出勤。通勤は車で30分程度。公共交通機関で通勤されている方も多いです。

  • Time09:00

    始業。研究グループ全体で朝礼を行ったあと、午前中の実験を開始します。

  • Time11:00

    実験が一段落するタイミングで、デスクワークを開始。効率化のため、評価設備のそばにPCを置いて、測定しながらデスクワークを行うこともあります。

  • Time12:00

    昼食。食堂がないため、仕出しのお弁当を食べることが多いです。スケジュールによっては、昼食の時間をずらして休憩することもできます。

  • Time13:00

    ミーティング。週に一度、上司を交えた進捗会議を実施。その週の進捗や今後の実験予定などを確認し、メンバーと今後の方針を決定します。

  • Time15:00

    実験経過の確認と測定などの実施。実験を行う派遣社員の方にミーティング中の進捗を確認し、自分の実験の残りやデスクワークを行います。

  • Time17:00

    実験の片付け。現在のテーマでは1つの実験に対して使用する器具などが多いため、片付けに時間がかかります。また、明日の実験の準備も行います。

  • Time17:30

    指導員の仕事。新入社員と今日明日の業務内容について確認。可能な限り、毎日この時間を作るよう心がけています。

  • Time18:00

    明日の実験内容を確認。チームリーダーへ実験の結果を共有し、計画の変更が必要な場合はここで修正。

  • Time18:30

    デスクワークに目処がついたら退社。定時退社推奨日には、定時退社して飲みに行くことも。

  • Time19:00

    帰宅。夕食は自分で作ることが多いです。帰りが遅くなっても自炊をするようにしています。

  • Time21:00

    シャワーを済ませたあとは余暇の時間。資格取得に向けた勉強もここで。

  • Time24:00

    就寝。睡眠不足は仕事の大敵。睡眠時間は長めに確保するようにしています。

    Off Time

    思い出の一枚

    オフタイム

    2024年に京都へ旅行に行きました。京都は修学旅行以来でしたが、着物を着てお寺に行ったり、バーでおいしいお酒を飲んだり、当時とは違う大人の楽しみ方ができて大満足。とてもいい思い出になりました。

    Profile

    プロフィール

    プロフィール
    01 所属部署名
    研究本部 先端技術研究所(筑波)
    02 入社年
    2023年
    03 出身地
    長野県
    04 出身学部・学科
    理工学研究科 化学系専攻
    05 クラブ活動
    小学校から野球。現在も大学OBの草野球チームに所属
    06 保有する資格
    甲種危険物取扱者、QC検定2級
    07 趣味・余暇の過ごし方
    料理、食べ歩き
    08 好きな映画・音楽
    ASIAN KUNG-FU GENERATIONなど、邦楽ロック全般
    09 読書傾向
    推理小説。好きな作家は東野圭吾
    010 自己啓発
    英語学習。TOEICの勉強がメイン
    011 好きな言葉
    「さらに向こうへ」。自分の限界を超えてさらに高みを目指したい

    Other People

    職種INDEX