PAGE TOP

撥水撥油性・剥離性付与剤 モディパー®Fシリーズ
モディパー®FSシリーズ
モディパー® FPシリーズ

モディパー® F、FS、FPシリーズは当社の製造技術で開発したブロックコポリマーで  機能性セグメントと相容性セグメントで構成されております。
機能性セグメント別にグレードが分かれており、フッ素の機能性セグメントの場合はモディパー® Fシリーズ、シリコーン系の機能性セグメントの場合はモディパー® FSシリーズ、非シリコーン系の機能性セグメントの場合はモディパー® FPシリーズとなっています。
一方で相容性セグメントは 各種溶剤や合成樹脂との相容性をコントロールする機能を有しています。

モディパー®F、FS、FPシリーズ

モディパー®F、FS、FPシリーズの特長

  • モディパー® F、FS、FPシリーズは、アクリル系塗料や合成樹脂に少量添加(1-3%)することで、撥水・撥油、防汚性、耐摩耗性の向上などの表面改質や、粘着剤の粘着性を調整することが可能です。
  • モディパー® F、FS、FPシリーズは、様々な有機溶剤に溶解可能であり、アクリル系樹脂などの合成樹脂に配合可能です。
  • モディパー® Fシリーズは、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)などのフッ素系化合物に対する分散性を向上させることが可能です。
  • モディパー® Fシリーズはパーフルオロオクタン酸(PFOA)を一切含んでいない材料です。
  • モディパー® FSシリーズは、高分子タイプの添加剤ですので、樹脂、塗料の熱的性質に影響を与えません。
  • モディパー® FPシリーズは、電子機器の接点障害の原因となるシリコーン成分を含有していないことから、電気電子部品に最適です。

モディパー®F、FS、FPシリーズラインナップ

製品名 機能性
セグメント
相容性
セグメント
固形分濃度
(wt.%)
溶剤 外観 特長
モディパー® F206 フッ素系
コポリマー
アクリル系
コポリマー
30 MEK/MIBK 青白色透明液体 剥離性改良
モディパー® F606 100 - 白色粉体 F206の粉体品
モディパー® F246 30 MEK/MIBM 青白色透明液体 防汚性付与
モディパー® F3636 30 パラフィン系溶剤 無色透明液体 高撥水性付与
モディパー® F226 20 IPA/水 白色粉体 環境対応
モディパー® FS710-1 シリコーン系
コポリマー
アクリル系
コポリマー
15 MEK/トルエン 無色透明液体 標準グレード
モディパー® FS700 100 - 白色粉体 FS710-1の粉体品
モディパー® FS720 15 MEK 無色透明液体 高撥水性付与
モディパー® FS730 30 MEK 無色透明液体 耐擦傷性付与
モディパー® FS770 15 IPA/水 淡黄色透明液体 環境対応
モディパー® FP100 非シリコーン系
コポリマー
アクリル系
コポリマー
30 トルエン/DMF 青白色透明液体 剥離性付与
MEK
:メチルエチルケトン
MIBK
:メチルイソブチルケトン
IPA
:イソプロピルアルコール
DMF
:ジメチルホルムアミド

モディパー®F、FS、FPシリーズの外観

モディパー®F606
モディパー®F606
モディパー®F206
モディパー®F206
モディパー®FS710-1
モディパー®FS710-1
モディパー®FS770
モディパー®FS770
モデ ィパー®A4400
モディパー®FP100

モディパー®Fシリーズの基本物性

評価項目 試験方法 単位 F206 F606 F246 F3636 F226
粘度 JIS K 7117
(1987)
P 0.3 - 0.3 0.1 0.7
水酸基価 JIS K 0070
(1992)
mgKOH/g 55 55 2 0 30
静的
接触角1)
JIS R 3257
(1999)
度(°) 110 110 110 110 115
n-ヘキサデカン 度(°) 75 75 75 50 95
動的
接触角1)
前進接触角 度(°) 120 120 120 125 110
後退接触角 度(°) 65 65 65 90 20
n-ヘキサデカン 前進接触角 度(°) 70 70 70 80 80
後退接触角 度(°) 33 33 33 20 15
熱的
性質
TGA2) 1%重量減少温度 JIS K 7120
(1987)
170 170 170 235 165
5%の重量減少温度 250 250 250 300 260
  • 1) 基材:ガラス、固形分濃度:10wt.%、乾燥条件:23℃×24h
  • 2) 熱重量測定(昇温速度:10℃/min、窒素雰囲気下)

動的接触角について

動的接触角測定では、前進接触角(θa)と後退接触角(θr)を測定します。 θaは静的接触角に近い測定であり、θrは表面が水で濡れた状態の接触角測定です。 図Aのように、θaが高くてもθrが低い場合は撥水性(撥油性)を示すとはいえず、 図Bのようにθrが高い場合、撥水性を示すといえます。

動的接触角について

モディパー®FSシリーズの基本物性

評価項目 試験方法 単位 FS710-1 FS700 FS720 FS730 FS770
粘度 JIS K 7117
(1987)
P 0.1 - 0.1 0.1 0.5
水酸基価 JIS K 0070
(1992)
mgKOH/g 60 60 0 0 195
静的
接触角1)
JIS R 3257
(1999)
度(°) 105 105 105 95 75
n-ヘキサデカン 度(°) 20 10 20 25 25
熱的
性質
TGA2) 1%重量減少温度 JIS K 7120
(1987)
170 170 200 170 120
5%の重量減少温度 190 190 240 210 230
  • 1) 基材:ガラス、固形分濃度:FS700→20wt.%、FS710-1, FS720, FS730→30wt.%、FS770→10wt.%、乾燥条件:23℃×24h
  • 2) TGA:熱重量測定(昇温速度:10℃/min、窒素雰囲気下)

モディパー®FPシリーズの基本物性

製品 外観 溶剤 [wt%] 固形分 [wt%] 粘度 [P] 水酸基価 [mgKOH/g]
モディパー®FP100 淡黄色透明液体 トルエン/DMF=60/40 30 0.4 27

モディパー®F、FS シリーズの溶解性

溶剤 F206
F606
F246 F3636 F226 FS710-1 FS700 FS720 FS730 FS770
アセトン ×
メチルエチルケトン × ×
メチルイソブチルケトン ×
酢酸エチル × ×
酢酸ブチル ×
テトラヒドロフラン
メチルアルコール × × × × × × × ×
エチルアルコール × ×
n-ブチルアルコール × × × ×
エチレングリコール
モノメチルエーテル
×
エチレングリコール
モノエチルエーテル
×
n-ヘキサン × × × × ×
トルエン × ×
キシレン × × ×
ジメチルホルムアミド ×
クロロホルム ×
溶剤への溶解性は各製品を有効成分量 1wt.%に希釈して判定
◯:溶解 △:分散状態 ×:非溶解

資料(ダウンロード用)

CONTACT
お問い合わせはこちら