社会
人材活躍の3つの柱(1)人材育成
指標・目標
イノベーションを牽引する人材の育成と、自律型人材への成長支援
事業戦略の遂行に必要なスキル・専門性と主体的行動力を兼ね備えたイノベーション創出人材を強化するため、目指す3分野における研究開発をリードする人材や、事業創出を主導する経営人材などの育成を進めています。また、全従業員が当事者意識を持って主体的に業務を行い、それぞれの役割において価値創造を果たせるよう、日油グループの価値観である「挑戦」「公正」「調和」の体現を基盤とする自律型人材の育成に注力しています。自律型人材が成長する環境づくりとして、自律的キャリア形成を支援する制度や学習機会の提供も進め、自発的かつ積極的にイノベーション創出に挑戦する人材の成長を後押しし、今後も成長支援の基盤をより一層整えていきます。
将来に向けた研究開発力の強化
持続可能な社会の実現を目指して掲げた「NOF VISION 2030」のもと、事業領域拡大に取り組み、そして、その先の将来を見据え、新規事業を創出する力を備えた研究開発人材の育成強化に注力しています。研究開発者(管理職および指導人材)の事業評価や分析スキル向上、研究テーマに関する将来を洞察する力やマーケティング企画力の醸成、知的財産スキルの向上、ならびに研究開発活動へのマテリアルズインフォマティクスの活用促進などの人材育成施策を進めています。また、近年、研究開発人材の経験者採用を強化し、さまざまな外部経験や専門的知見を有する人材と内部人材との共創機会が増えており、研究開発を牽引する人材の相互成長を期待しています。
キャリア開発と挑戦
「自己申告書」は、個々人の成長を支援するキャリアデザイン構築の一助として、毎年、異動希望などの中長期的なキャリアパスや専門能力の向上・能力開発といった視点で上司と対話を行う仕組みとして実施しています。なお「自己申告書」を用いた対話は、一般社員および管理職の一部を対象(出向者を含む)としており、社員のうち95.7%が対話を行っています。そのほか、社内公募制や主体的にキャリアデザインを考えるキャリア研修の実施、スキルアップや新たな知見を学ぶなどの自己啓発への支援、部長層を対象とした社長をはじめとする人材会議メンバーとの面談機会の提供など、一人ひとりの成長への挑戦を後押しする環境を整えています。
2025年度の主な取り組み
- 従業員自らが主体的に中期的なキャリアデザインを考える「キャリア研修」
→ 72人
キャリアパスなどの特性に照らしてキャリア課題を考え、期待される役割に備えることに主眼をおいた研修です。所定年齢に到達した全従業員が受講するものとしており、2025年度は所定対象者の98.6%が受講しました。
- DXを推進する選抜人材への「DX人材育成」の取り組み
→ 65人
- 高い当事者意識を持って日油グループの「価値観」の理解を深めてもらう「自律型人材育成」
→ 2,032人
継続して本取り組みに注力し、2025年度は所定対象者の97.8%が受講しました。
- 通信教育の充実による自己啓発支援
→ のべ788人の受講数
2024年度から自ら手をあげて学ぼうとする人材に対して、積極的な支援を開始しました。
その結果、受講のべ人数は、従業員の人数の1/3以上の数の申し込みがありました。
人材育成投資額[対象範囲:日油]
| 2022年度 | 2023年度 | 2024年度 |
2025年度(実績)※ |
2030年度(目標値) |
|---|---|---|---|---|
| 91百万円 | 159百万円 | 202百万円 | 239百万円 対2022年度比 2.6倍 |
対2022年度比 3.5倍以上 |
能力開発制度
日油では、従業員が自らの意思で研修メニューを選べる「通信教育」への支援、各階層の課題に合わせた「階層別研修」、専門性向上や職務遂行上の課題に応じた「課題別研修」などの能力開発制度を推進しています。
一人ひとりの個性や職種に応じた能力開発を効果的に推進するとともに、働きがい向上、組織の活性化、日油の持続的な事業成長の実現を目指しています。
リーダーシップ
日油は、課長職社員に、異業種の人材との討議や交流を経て多様性と新しい視点、広い視野を醸成する機会として、社外交流を中心とした研修を導入しています。課長職のリーダーシップの一層の発揮によって、誰もが意欲的に挑戦し、自己の成長につながるとともに、イノベーションの創出にも寄与することを期待しています。そのほか、役職に応じた「階層別研修」と専門性を高める「課題別研修」を通じて、リーダーシップの醸成を進めています。次世代経営層の育成を担う「日油経営塾」では、日油の未来軸の変革を議論するといったプログラムを実施するほか、受講者のリーダーシップのアセスメント結果をフィードバックし、自らのリーダーシップ特性を把握した上で、ゼロから一を生み出し実行するリーダーシップの涵養に努めています。
階層・課題別研修の推進
より一層の効果的な人材育成を意図し、階層別研修と課題別研修の枠組みによる能力開発体系を策定しています。比較的若い世代には階層別研修を中心とし、管理職層については課題別研修を中心に実施しています。2025年度の階層・課題別研修の受講者は、のべ2,808人でした。これらの能力開発体系にかかわらず、事業運営に必要なさまざまな研修や教育機会を提供しています。2025年度は、前年度に引き続き、全社員などを対象に価値観の共有と価値観に基づく自律的な行動に関する理解を促進するためのワークショップを開催しており、対象者のうち97.8%が受講しました。
また、従業員自らが主体的に中期的なキャリアデザインを考える研修のほか、DX人材の育成研修、次世代経営人材の育成への取り組みなどを計画的に進めました。
階層別・課題別研修の概要
[対象範囲:日油]
人材育成投資
積極的な人的資本投資を実施し、日油グループの価値観である「挑戦」「公正」「調和」を体現し、新たな価値を創造できる人材の成長を後押しします。日油は、人材確保、人材育成などの人的資本投資として、職場環境の整備、能力開発プログラムの拡充、DX人材育成への取り組みを実施しています。
日油の2025年度の集合型・ワークショップ型研修の総研修時間は20,588時間(社員一人当たり10.4時間)、人材育成投資額は、239百万円でした。また、日油と国内連結5社の集合型・ワークショップ型研修の総研修時間は29,173時間(社員一人当たり8.8時間)となりました。
人材育成投資額
[対象範囲:日油]
自己啓発の支援
日油は、従業員の意欲ある挑戦を支援し、自己実現と一人ひとりのさらなる成長につなげるため、各種通信教育やeラーニングなど(ビジネススキル、語学など)の多彩な自己啓発プログラムを提供しています。なお、2025年度の各種通信教育およびeラーニングの受講者数は、のべ788人でした。
自己啓発プログラムのべ受講者数
[対象範囲:日油]
公的資格取得の促進
日油グループは、従業員の公的資格取得をさまざまな面から支援しています。2025年度はのべ354人が新たに38種類の資格を取得しました。
冊子「通信教育講座のご案内」
資格取得者
- 2021年度:362名(32種類)
- 2022年度:366名(43種類)
- 2023年度:510名(45種類)
- 2024年度:474名(44種類)
- 2025年度:354名(38種類)
取得資格者数(2025年度) [対象範囲:国内グループ]
| 資格 | 2025年度 | 資格 | 2025年度 | |
|---|---|---|---|---|
| エネルギー管理士 | 4 | 圧力容器取扱作業主任者 | 7 | |
| 公害防止管理者 | 10 | 酸素欠乏・硫化水素危険作業主任者 | 24 | |
| 衛生管理者 | 12 | フォークリフト運転者 | 12 | |
| 化学物質管理者 | 5 | クレーン運転者 | 17 | |
| 化学物質管理責任者 | 1 | 玉掛け技能者 | 16 | |
| 特定化学物質作業主任者 | 23 | ボイラー関連 | 10 | |
| 有機溶剤作業主任者 | 38 | フルハーネス特別教育 | 12 | |
| 危険物取扱者 | 61 | 適正計量管理主任者 | 1 | |
| 保護具着用管理責任者 | 4 | 防火管理者 | 5 | |
| 高圧ガス保安法関連 | 19 | その他17資格 | 53 | |
| 火薬類取扱保安責任者 | 18 | |||
| 毒劇物取扱責任者 | 2 | 合計(38種類) | 354 |
