ライフ・ヘルスケア分野への貢献
クリーンテックへの取り組み
ライフ・ヘルスケア分野
医薬では、精密合成・高度精製技術などを通じて、DDS素材として機能性脂質や活性化PEGをバイオ医薬品向けに展開。抗体医薬品・核酸医薬品用に単分散PEGや核酸送達用イオン性脂質を開発しています。医療では、LIPIDUREⓇ Seriesをアイケア、診断薬、医療機器に活用するほか、再生医療向け高機能素材を開発しています。化粧品では、生体適合性素材や天然の生体有用物質、界面制御技術、配合設計技術などの豊富な知見を有しており、高機能化に対応しています。
社会課題への貢献
患者さまのクオリティ・オブ・ライフの向上に貢献
DDSは、医薬品の生理活性、病巣へのターゲティング、化学的安定性、代謝活性等を調整して、体内の必要な場所に必要な量を必要な時間だけ作用させ、医薬品の効果を高める技術です。この技術により、薬剤の副作用を低減することや、毎日必要な注射の頻度を少なくすることが可能になり、これら薬剤を必要とされる患者さまのQOLの向上に貢献しています。
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高純度機能性脂質誘導体 -
活性化PEG
感染症の流行を契機に、診断薬の技術開発に注力
世界中で猛威をふるった新型コロナウイルス感染症。その診断薬として広く活用されたのが、PCR検査キットや抗原検査キットでした。今後、地球温暖化が進み新たな感染症が発生すれば、診断薬の需要が増えることが予測されます。そこで日油は、人々の健康や衛生に貢献すべく、診断薬の品質・性能の向上に寄与する技術の開発を推進しています。
環境負荷の高い畜肉に代わる食材の開発を支援
環境・健康価値を併せ持つプラントベースフードとして、植物由来の代替肉が注目を集めています。日本でもこの動きをふまえ、食品メーカーが商品化を進める中で、品質面での改良活動が盛んに行われています。そこで日油では、美味しさや食感を改良する機能を備えた素材開発に着手しました。一方、大学の研究所やフードベンチャーで生み出される新素材に対しても機能面からの支援を行っています。
フードロスの低減に貢献
売れ残りや食べ残し、賞味期限切れの食品など、本来は食べることができたはずの食品を廃棄する「フードロス」は、大きな社会問題となっています。パンの柔らかさを維持して、食感やボリュームを改良する食品機能材を開発し、美味しさを長持ちさせることで早期にパンが廃棄されてしまうのを防ぎ、フードロスの低減に貢献しています