価値創造

価値創造プロセス

価値創造に関連する画像です。
化学の力で、製品を、価値を、そして新たな未来を創造する


多岐にわたる事業領域で獲得してきたコア技術を組み合わせ、新技術と新製品を提案しています。
さまざまな社会課題を解決するため、目指す3分野を中心にサステナブルな成長を目指します。

日油の価値創造プロセスを示した図解です。マテリアリティである豊かで持続可能な社会実現のための新たな価値の提供、事業基盤の強化、レスポンシブル・ケア活動の推進と、気候変動や少子高齢化などの社会課題に対し、財務資本、人的資本、製造資本、知的資本、社会関係資本、自然資本の6つの資本をインプットとして活用しています。ビジネスモデルでは、日油グループの高機能素材とお客さま企業の開発に、複合経営、先端技術開発、グローバル展開という3つの強みを掛け合わせることで、高機能製品や高付加価値製品をアウトプットとして提供しています。これにより、化学素材のイノベーションによる長期的な企業価値向上という経済価値と、お客さまの課題解決を通じた持続的成長や地域社会・地球環境改善への貢献という社会価値のアウトカムを得ています。得られた成果は社会課題解決に向けた持続的な投資としてインプットへ還元される循環構造になっており、ライフ・ヘルスケア、環境・エネルギー、電子・情報の3分野で新しい価値を創出するNOF VISION 2030のありたい姿を目指しています。全体はコーポレート・ガバナンスと経営理念を基盤として構成されています。

経営資本

さらなる価値創造に向け、6つの資本を強化

日油グループは、培ってきたさまざまな社内外の資本を活用し、高機能製品や高付加価値製品を提供しています。
引き続きこれらの資本を強化し、経済的・社会的価値を創造していきます。

資本分類

インプット※1 課題(足らざる資本) アウトプット※1
財務資本
  • R&I(格付投資情報センター) A+(長期格付)
  • ROE15%以上の達成に向けた収益性の向上
    (DXなどの業務効率化)


高機能製品・
高付加価値製品の提供

↓


経済価値

  • 営業利益 474億円(日油グループ)
  • ROE 14.1%(日油グループ)
  • 配当性向 34.6%(日油)


社会価値

  • 販売国数 82か国(日油グループ)
  • 産学官連携研究 72件 (日油グループ)
  • 女性社員比率 16.8%(日油)
  • 障がい者雇用率 2.82(日油)
  • GHG排出量(Scope1+2)※2
    8.1%減少(日油グループ)
    7.1%減少(国内グループ)
人的資本

  • 従業員数 4,155名(日油グループ)
          1,976名(日油)
  • 人材育成の遅滞の防止
  • 人材の確保
  • 人材の定着
  • 臨時従業員数 155名(日油グループ)
製造資本
  • 設備投資 344億円(日油グループ)
  • DX推進などを通じた最適生産


  • 製造開発拠点 20か所(日油グループ)
知的資本
  • 研究開発投資額 81億円(日油グループ)
  • IPLを活用した研究開発効率化や用途探索
  • 新市場の開拓
  • 事業化までの期間短縮
  • 特許保有数 1,216件(国内)
           1,158件(海外)
  • 弁理士 4名(日油グループ)
社会関係資本
  • サプライヤー数 1,100社(日油)
  • 人権やScope3(Category1)の温室効果ガス(GHG)削減も含めたサプライチェーン管理
  • 社外との連携による新しいビジネスモデルの創出
  • 大学・研究機関へ研究委託(日油グループ)
自然資本


  • 総物質投入量 226千トン(日油グループ)
  • 再生可能エネルギーやバイオマス燃料を利用した循環型ビジネスモデルによるCO₂削減
  • 総エネルギー投入量 2,772千GJ(日油グループ)
  • 新規水使用量 7,939千トン(日油グループ)

  1. 2025年度実績数値
  2. 2024年度比

日油グループの強み

一般消費財から先進素材まで技術で支援

日油グループは、国内外の企業に素材を提供する化学メーカーとして、 多彩な製品を生み出してきました。 その歴史は古く、会社創立から89年に及びます。 技術力と対応力で、お客さまのものづくりを支えています。

複合経営

化粧品、食品、医薬品といった身近な商品の原料から、エレクトロニクス関連やロケット用固体推進薬まで、幅広い事業領域をカバーしていることが特長です。それぞれの分野で固有の技術と製品を保有しながら、油脂化学と石油化学の技術を融合するなど、複合化・高機能化により、独創的な製品を生み出し続けます。

グローバル展開

1984年の海外進出以来、米国や欧州での販売拠点の設立、インドネシアや中国における生産拠点の設立など、積極的な海外展開を推進してきました。現在は、米国、欧州、アジア、南米に12の連結子会社を構え、全世界に向けて製品や技術を提供しています。未開拓のグローバル市場の期待に応えるため、さらに新たな事業を展開します。

先端技術開発

事業部門の研究所での開発、先端技術研究所※(現マテリアルサイエンス研究所、ヘルスサイエンス研究所)における次世代への独創的・先駆的な素材や技術の研究に取り組んでいます。さらに、先端医療や再生医療分野での産学官連携によるオープンイノベーションなど、社外とのつながりを活用した新素材・新技術の探索のほか、事業統合のシナジーを活かした開発を推進します。

先端技術研究所は廃止しました

界面活性剤の力を自在に制御する独自技術

シャンプーや衣料用洗剤の主成分として知られる界面活性剤ですが、実は食品や化粧品、医薬品などにも含まれています。界面活性剤は、一つの分子内に水になじみやすい親水基と、油になじみやすい疎水基(親油基)を併せ持つことが特徴です。二つの性質を利用することで、水と油を混ぜたり、水中に粉を分散させたりと、さまざまな界面(二つの異なる物質の境界)をコントロールすることが可能になります。 日油グループの強みは、そんな界面活性剤の親水基・疎水基を自由自在に設計できる技術力です。たとえば、たくさんのモノマー分子をつなげるための重合開始剤。この独自の製法で開発した特殊開始剤を使用することで、規則正しくモノマー分子が並んだポリマーの合成に成功しました。この技術により、幅広い分野の素材に、耐擦傷性や撥水性などのさまざまな機能を与えています。こうした高度な技術力こそが、バイオから宇宙まで、幅広い領域で高付加価値を提供し続けられる源泉です。

一般的なポリマーと日油グループの技術を使った機能性ポリマーの分子構造の違いを示した図です。上段の一般的なポリマーでは分子の配列が不規則なため十分な機能が与えられないのに対し、下段の日油グループの技術を使った機能性ポリマーでは、素材に機能を与える分子と素材になじむ分子がそれぞれ整然と配列されています。これにより相反する機能を高いレベルで両立させ、高い機能を付与できる仕組みが解説されています。

化薬事業で培った安全管理

私たちは創業間もない1938年から、火薬類を扱う事業を続けています。その当初から、火薬類を取り扱う事業者には、厳しい安全基準の遵守が義務付けられてきました。現在の火薬類取締法においても、製造から消費に至る全過程で厳格な規制が定められています。 こうした規制に向き合い続けてきたからこそ、日油グループには安全を最優先する文化が深く根付いています。この姿勢はほかの事業にも浸透し、組織全体の高い安全意識を支えてきました。今後も化学企業グループとして、従業員や地域社会の「安全」と「健康」に配慮した事業活動を展開していきます。