油脂コーティングには、大まかに以下の4つの方法があります。
油脂コーティングは、粉末状の油脂で芯物質となる素材の表面を被膜する日油独自の技術です。
油脂コーティングでは、熱をかけることなく、また、水・溶媒等を一切使用しないので、デリケートで、加工が難しい機能性素材についても物性を改良することが可能です。
(例:乳酸菌などの有用菌、α-リポ酸などの融点が低い機能性素材)
複数の粒子が結合することなく、単一の粒子に対してコーティングすることができます。また、被膜材である粉末状油脂の量(コーティング率)は任意にコントロールできます。
マルチコーティングは、芯物質となる素材を水溶性または難水溶性の被膜材を利用して造粒する造粒コーティングと油脂コーティングを組み合わせた技術で、油脂コーティング単独と比べて、コーティングの性能を向上させることが可能です。
粒子径のコントロールや、被膜材の機能を付与することが可能です。
球形コーティングは、芯物質となる素材を球形に加工した後、油脂でコーティングする技術です。
球状にすることで表面積が低減し、油脂コーティング、マルチコーティングよりも高いコーティング効果を発揮します。
タブウェルコート®は、芯物質となる素材を加工した後に、油脂コーティングする技術です。
タブウェルコート®という言葉は、「粒(Tablet)を上手に(Well)」作れるようにという意味の造語で、打錠適性の向上に特化した加工です。