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DDSってなあに?反射防止フィルムってなあに?ロケットはどうして飛べるの?

Question 反射防止フィルムってなあに?

Answer ディスプレイ表面の映りこみを抑え、画像の見やすさを向上させるフィルム

光の性質
光は、波の性質を持っています。肉眼で見える色や光の強さは、それぞれ波の「波長」と「振幅」により決まります。光の波長により色が変化し、紫、藍、青、緑、黄、橙、赤の順に波長は長くなります。また、振幅が大きいほど明るい色として見えます。

反射と色
「色」は「波長」によって決まります。光が物に当たると、ある色の波長の光は吸収される一方、吸収されずに反射した波長の光が色として見えます。赤とんぼが赤色に見えるのは、赤色の波長の光だけを反射して、その他の波長の光を吸収しているためです。
「物の色がわかる」のは、ある波長の光が物に当たって反射するからです。一方、タブレット端末のような表面がつるつるした物に光が当たると、色を均一に反射してしまうため、物の「映り込み」という現象が起きます。タブレット端末などの表面で映り込みが起こると、画面が見えにくくなってしまいます。

どうやって映り込みを抑えるかな
タブレット端末の液晶画面には、液晶表面の「偏光フィルター」の表面を細かい凹凸に加工したタイプのものもあります。これは、液晶表面に当たる光(入射光)を表面の凹凸で乱反射(拡散)させて、映り込みを少なくしているのです。一方で、「光の乱反射」ではなく、「光の干渉」を利用する方法もあります。これは、光の波の山と山、谷と谷が重なる場合には光を強め合い、山と谷が重なる場合には光を弱め合うという光の性質を利用したものです。

つまり、反射光同士の山と山、谷と谷が一致するように重なり合うと、映り込みが強まりますが、山と谷が一致するようにすると、光が打ち消して弱め合い、映り込みを抑えることができるのです。

当社の反射防止フィルムは?
「光の干渉」を利用したのが当社の反射防止フィルムです。この反射防止フィルムは、土台フィルムの上に極薄のコート層を塗っています。反射防止フィルム表面の反射光と、コート層を通過した土台フィルム表面の反射光の山と谷の波形をずらすようにコート層を設計しているため、映り込みが弱まるのです。
各種ディスプレイに反射防止フィルムを貼り付けることで、映り込みが少ないクリアな画面を見ることができます。

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