Person 10
Career Path
2019.4
入社 ライフサイエンス事業部 ライフサイエンス研究所
2020.11
ライフサイエンス事業部 DDS工場 品質保証課
01
入社理由
入社理由
大学時代の専攻は薬学部薬学科だったので、就職活動の当初は、学んだ薬学の知識を活かすことができる「創薬研究職」を志望していました。そのため、製薬企業を中心に情報を集めていたのですが、いろいろと調べていくうちに、医薬品メーカーだけでなく、化学メーカーでも医薬の研究を行っていることを知りました。
大学のキャリアサポートセンターに相談に行くと、日油を案内されました。その時、「バイオから宇宙まで」というスローガンのもと、DDS(Drug Delivery System:薬物送達システム)など、他社が手掛けていないような独自の研究開発を行っている点に興味を持ちました。さらに、複数の事業を展開している点にも惹かれました。ここでなら、さまざまなバックグラウンドを持った人たちと働くことができて、多彩な知識を吸収しながら成長できるのではと考え、入社を決めました。
02
仕事内容
仕事内容
当社のDDS素材の医薬品修飾剤は、国際標準であるGMP (Good Manufacturing Practice:医薬品の製造管理及び品質管理の基準) ガイドラインを遵守した工場で、安全と品質が保たれるように製造されています。私の所属するDDS工場の品質保証課は、常に高品質な製品を生産供給するための品質保証と品質管理を担当しており、GMP要件に沿った運営管理や、適切な検査・分析方法で試験を行うことで、製品の品質を管理しています。
その中で、私が担当しているメインの業務は、分析法の「妥当性」の検証です。具体的には、品質の試験に用いている分析法のデータが、統計学的に誤差が小さいことや、分析対象物の評価や判定に妥当なことを科学的に検証しています。そのために、工場の製造データをチェックするだけでなく、研究員が起案した新規分析法の精度などもチェックします。分析法には、分析対象物の含量などを再現性良く正確に示すことが求められており、それが実証されて初めて、GMPを遵守したデータとして使用できるのです。
03
仕事のやりがい
仕事のやりがい
私の所属する品質保証課は「製品の品質を検査し、出荷する」という単純な仕事をしているように思われがちです。私自身も配属前は、そう思っていました。しかし、実際には単純な仕事ではなく、非常に広範囲な知識と多角的な視点が必要とされる仕事です。
まず、製品がどのようなプロセスで製造されているかを理解し、その検査にはどのような分析方法が適切かを判断しなければなりません。営業部門と協力して、顧客からの品質に関する問い合わせへの回答や技術的説明、要望に応えるための解決策を考えることもあります。
さらに、品質保証部門は製品の出荷時期にも大きな影響を及ぼします。そこで、製造部門および物流部門と製造完了から出荷までのスケジュールを綿密に打ち合わせし、納期に遅れないよう製品を検査・判定しなければなりません。
業務に必要な知識の習得や、出荷を円滑に進めるスケジュールの調整には苦労しますが、研究開発から販売まで製品のすべての工程に関われることに、やりがいを感じています。
04
失敗談や苦労
失敗談や苦労
研究所から品質保証課に異動になって間もないころ、分析を依頼している協力会社と、新規試験項目の追加に関する契約を結ぶ仕事を任されました。
先方の担当者とメールや電話で打合せを行いましたが、初めての慣れない仕事だったため、なかなか契約をまとめることができず、「このままでは、製品の出荷に影響を及ぼす可能性が出る」という事態に陥りました。当時の私は、納期に対する考えが甘く、仕事のスピード意識に欠けていたのです。
その時は、上司のサポートで何とか契約をまとめることができ、かろうじて製品の納期に間に合いました。「仕事は正確さだけでなく、スピードも大事」ということを痛感しました。現在は、一人で数製品、数十項目に及ぶ分析試験のスケジュール調整を担当していますが、あの時の失敗のお陰で、順調に進めることができています。
05
何を学ぶ必要があるのか
何を学ぶ必要があるのか
「どのような方法や手段で仕事を進めるのが最適かを考え、判断する」を学ぶ必要があると思います。課題を解決して仕事をゴールに導くには、さまざまな方法があります。例えば、「自分で調べる」「仮説を立てて検証してみる」「上司や先輩に訊く」「部下や後輩に手伝ってもらう」「社外の人にお願いする」などです。どの方法や手段を選択しても、課題はやがて解決するでしょうが、選択の仕方によって仕事の進捗スピードが変わります。
より良い方法や手段を選択するとき、経験は役立ちます。しかし、経験以上に、日頃からさまざまな業務に興味を持ち、情報を得ておくことが大事です。その積み重ねで得たものが、自分が選択を迫られたとき、有効な判断材料になるのだと思います。そのためにも私は、大きい小さいに関わらず、一つひとつの仕事に興味を持ち、その目的や背景を考えて、しっかり理解するように努めています。
06
今後の目標、チャレンジ
今後の目標、チャレンジ
近年、世界的にビジネスの分野だけでなく、社会のあらゆる領域で情報技術を活用して変革を図る「DX(デジタル・トランスフォーメーション)」が推進されています。しかし、新聞などでは「日本の企業は、世界のDX事情から後れを取っている」という記事をよく目にします。
私の所属する品質保証課でも「まずは紙の書類やデータの電子化から始めよう」という認識はありますが、まだまだ道半ばにあるのが現状です。紙の書類やデータは管理するのが大変ですが、GMP管理上求められるデータ・インテグリティ(データの完全性)を担保するため、記録をあえて紙に打ち出して保存していることもあります。
所属員の中でも若手に分類される立場であり、フレッシュな視点を武器にして、DX推進の牽引役となり、次々と新しい提案をしていきたいと思っています。
Column
やるじゃない日油
日油には「若手社員に責任のある仕事をやらせてみる」という考えが根付いています。人を育てるために「やらせてみて、いろいろな経験をさせよう」という企業風土があり、会社全体に度量の大きな雰囲気が感じられます。
当然、まだ仕事に自信を持てない若手社員にとっては、挑戦することに不安を感じる場面もあるでしょう。しかし、OJT制度があるうえ、テーマごとにチームやユニットを組んで業務を行うため、上司や先輩と相談しやすい職場環境が整っており、一人ではなく、同じ目的を持った仲間と一緒に仕事に取り組むことができます。
さまざまな仕事を経験できるということは、その分、本人の成長するスピードは速く、人を育てる面で当社は、他のどの企業にも負けていなのではと思っています。
ある日の私
思い出の一枚
2020年1月、同期の仲間4人で、山梨県にある「ほったらかし温泉」へ行きました。朝日に照らされた富士山を眺めながら温泉に浸かる気分は最高でした。落ち着いたら、またみんなで行きたいなあ。
プロフィール
職種INDEX
研究開発職
機能材料事業部 研究開発部 尼崎研究所
2018年入社
研究開発職
機能材料事業部 研究開発部 衣浦研究所
2017年入社
研究開発職
化薬事業部 武豊工場 研究開発部
2021年入社
研究開発職
機能食品事業部 食品研究所
2021年入社
研究開発職
ライフサイエンス事業部 ライフサイエンス研究所
2019年入社
研究開発職
防錆部門 (NOFメタルコーティングス株式会社出向)
2021年入社
研究開発職
研究本部 先端技術研究所
2021年入社
技術職
機能材料事業部 尼崎工場 製造部
2021年入社
技術職
川崎事業所 技術部
2019年入社
技術職
ライフサイエンス事業部 DDS工場 品質保証課
2019年入社
営業職
機能食品事業部 加工油脂第2営業部
2019年入社
スタッフ職
人事・総務部
2017年入社