Person 01
Career Path
2018.4
入社 機能材料事業部 研究開発部 尼崎研究所
01
入社理由
入社理由
日油を知ったのは、大学の同じ研究室の先輩が、大学に企業案内に来てくれたことがきっかけでした。先輩は、研究開発職の仕事内容だけでなく、社員の雰囲気や働き方、寮など私生活のことまで気さくに話してくれました。研究開発については、大学との研究の違い、研究の目的などをわかりやすく話してくれて、同僚の方々もみな熱心に研究に向き合っている様子がよくわかりました。日油はさまざまな事業を展開しており、特に機能材料事業部は、一つの事業部の中にライフ・ヘルスケア、環境・エネルギー、電子・情報など、身近なものから最先端分野まで、多くの研究分野があります。私は大学の研究室時代、さまざまな研究テーマに触れる機会が多く、一つの研究を突き詰めるというよりは、異なるジャンルのテーマや多様な使い道の方に魅力を感じるようになりました。日油は同じ事業部の中にもさまざまな研究分野があるので、入社後もいろいろな研究に触れることができると思い、「これは自分に合っていて、面白そうだ!」と入社を決めたのです。
02
仕事内容
仕事内容
私の所属するグループは、オレオケミカル(油脂化学)をベースとした油脂誘導体の高機能・高付加価値製品の開発を行っています。製品の対象分野はライフ・ヘルスケア、環境・エネルギー、電子・情報と幅広く、それぞれの分野に関する専門的な知識が必要となります。そのたびに勉強することが膨大にありますが、世の中の動きや社会の課題を理解することで、仕事の目的を明確に意識することができます。最近では、SDGsや脱炭素社会の実現などの観点から、生分解しやすく環境に優しい潤滑油や、省エネに寄与する油脂誘導体が注目されており、私も開発に携わっています。私の業務では、お客様の課題を抽出するところから、目標化合物を設定して、合成と評価を繰り返しながら新製品を完成させ、ラボスケールからプラントへのスケールアップ、そして、製造部門に生産移管するところまで一貫して担当します。有機合成は反応スケールの規模が大きいため、安全に対する配慮や危険の予測をより慎重にしながら作業に取り組んでいます。
03
仕事のやりがい
仕事のやりがい
仕事のやりがいは、何と言っても、自分の開発品がお客様から評価されることです。お客様のニーズは、製品の高性能化やコストダウンだけではなく、SDGsなど社会が抱える課題を背景とする場合が多くなっています。それを受け、当社独自の技術を組み合わせて、試行錯誤を繰り返しながら、課題解決につながる提案や開発目標を達成できた時、大きな達成感を感じます。ときには、背反する性能を両立させるなど難しい壁に突き当たることもありますが、社内には界面活性剤や高分子の知識に長けた研究者が多く在籍しているため、問題解決の協力やヒントを得ることができます。専門分野が多様なだけでなく、その垣根を越えて協力し合えるのも、他社にはない強みだと思っています。人にはそれぞれ得意不得意があります。それぞれの足りない部分を補い合って、協力しながら一つの目標に向かっていくことは、スポーツにおけるチームワークに似たところがあり、仕事の醍醐味のひとつだと感じます。
04
失敗談や苦労
失敗談や苦労
入社1年目の時、突然、営業担当の先輩に同行して、開発担当者の私から、開発中の製品についてお客様にプレゼンするよう指示を受けました。ビジネスの場でのプレゼンはもちろん初めてで、自分なりに準備して出かけたつもりでしたが、いざとなると緊張しすぎて頭が真っ白になり、説明はしどろもどろ。上手く伝えることができませんでした。同行した先輩にフォローしていただいて、なんとかその場をしのぎ、お客様にも納得していただきましたが、自分があんなに緊張して話せなくなるとは思いもしませんでした。苦い思い出ですが、自分がそのようになることもあるということがわかり、良い経験になったと思います。後から考えると、お客様の質問などを想定して、もっと事前の準備や練習が必要だったことがわかりました。そして今は、先輩がわざわざ成長する場を作ってくれたことの有難さを理解できるようになりました。
05
何を学ぶ必要があるのか
何を学ぶ必要があるのか
研究開発は開発部門の中だけで行うのではなく、営業部門や製造部門、品質保証部門などいろいろな部署と関わりながらプロジェクトを進めます。開発プロジェクトには納期があり、各部門がスケジュールに従って効率的に進められるよう配慮しなければなりません。たとえば、あるサンプルについて分析を依頼する場合、わざわざ足を運ばずにメールで依頼すれば、時間を短縮することができます。最初の頃、私はそのようなメールのやり取りばかりしていたため、コミュニケーションが希薄になり、細かい調整がうまくいかなかったり、ミスコミュニケーションが発生して業務効率を落とすことにつながったことがありました。すべての仕事はまず、部内の周りの人、関係する部署の担当者など、人との関わりを大切にすることが重要だということを学びました。今では、人間関係の構築こそが仕事の基本だと思い、日々の業務に臨んでいます。
06
今後の目標、チャレンジ
今後の目標、チャレンジ
私たち機能材料事業部が扱う油脂は、古くて新しい素材と言われています。昔からある素材ですが、研究開発では、時代に合わせた高機能・高付加価値製品が常に生まれています。これらの中には、ひとたび採用になると、いつまでも使われる息の長い製品が数多くあります。たとえば、生分解性を有する機能性エステル油。これは、開発されてから時間が経っていますが、今もなお当事業部の主力製品となっています。私も研究者として、時代の要求に応え、社会に必要とされる新しい誘導体製品を、自分が主体となって開発することを目指していきたいと考えています。
Column
やるじゃない日油
当社は幅広い分野で事業を展開する中で、固有の技術やノウハウが蓄積された、多様な専門グループの集合体という特長があります。研究所内の他グループや他事業部の研究所と意見交換をする機会が定期的にあり、その度にいつも新鮮な考えに触れることができ、驚いています。専門性が高いだけでなく、それぞれの部署が連携することによって、新製品を創出するという試みを実現しており、これは当社の大きな強みだと考えます。また、研究開発のメンバーは個性的で快活な人が多く、打ち解けやすい雰囲気です。この雰囲気が、協力関係や連携を支える土壌となっているのではないでしょうか。これは入って仕事をしてみないとわからないことですが、楽しく仕事ができるお勧めの職場だと思っています。
ある日の私
思い出の一枚
2022年9月、学生時代の友人と京都へ小旅行。写真は南禅寺近辺です。久しぶりの再会に、あっという間に時間が過ぎてしまいましたが、大変充実した休日となりました。研究所がある尼崎は、少し電車に揺られれば、神戸や琵琶湖、白浜など、写真に収めたい景色に沢山巡り合えるところが魅力です。休日を楽しみにしつつ、仕事に励んでいます。
プロフィール
職種INDEX
研究開発職
機能材料事業部 研究開発部 尼崎研究所
2018年入社
研究開発職
機能材料事業部 研究開発部 衣浦研究所
2017年入社
研究開発職
化薬事業部 武豊工場 研究開発部
2021年入社
研究開発職
機能食品事業部 食品研究所
2021年入社
研究開発職
ライフサイエンス事業部 ライフサイエンス研究所
2019年入社
研究開発職
防錆部門 (NOFメタルコーティングス株式会社出向)
2021年入社
研究開発職
研究本部 先端技術研究所
2021年入社
技術職
機能材料事業部 尼崎工場 製造部
2021年入社
技術職
川崎事業所 技術部
2019年入社
技術職
ライフサイエンス事業部 DDS工場 品質保証課
2019年入社
営業職
機能食品事業部 加工油脂第2営業部
2019年入社
スタッフ職
人事・総務部
2017年入社