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M.S
機能材料事業部
研究開発部 尼崎研究所
有機化学系専攻 修了
2020年入社
広島県出身。小学校から大学まで体育会野球部に所属し、大学3年時にはキャプテンを務め2部リーグで優勝の経歴を持つ。現在は、社会人になって始めたゴルフ、海や川での釣り、麻雀と幅広い趣味を楽しんでいる。

K.S
機能材料事業部
研究開発部 尼崎研究所
有機化学系専攻 修了
2020年入社
和歌山県出身。中学ではソフトテニス部、高校では応援団、大学ではモダンダンス部と、興味を持つと何でも飛び込む性格。会社でもテニス部に所属するが、どちらかと言うとインドア派で、休日は家で映画やアニメを見てリラックス。

H.N
機能材料事業部
研究開発部 尼崎研究所
有機化学系専攻 修了
2020年入社
岡山県出身。中学ではブラスバンドでフルートを担当、高校では茶道部、大学では児童文化部に所属。休日は読書や料理をして過ごすほか、近くの六甲山などにトレッキングに出かけることも。

F.D
機能材料事業部
尼崎工場 技術部
化学工学系専攻 修了
2020年入社
大阪府出身。小・中・高とサッカー部、大学はサッカーサークル、現在も社会人サッカーチームに所属するなど、サッカーはやるのも見るのも好き。ジムに週2~3回通い身体を鍛えている。

現在の仕事
機能材料事業部の製造・開発拠点、尼崎の工場・研究所の最前線で奮闘中
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司会
本日はお集まりいただき有り難うございます。どうぞ宜しくお願い致します。早速ですが、皆さまは全員尼崎の工場・研究所に勤務していますが、先ずはそれぞれの仕事内容を教えてください。
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M.S
私は尼崎研究所でポリマーの原料となるモノマーの開発や既存製品の製法改良などを担当しています。モノマーの開発では、お客様が求める性能を発揮するようなモノマー構造の設計から、合成フローの構築までやっています。既存製品の製法改良では、品質を維持しつつコストの削減ができるような合成フローの改良検証などを行っています。
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K.S
私は尼崎研究所で主に自社原料の強みを活かした化粧品の研究開発をしています。化粧品のトレンドを日々チェックし、お客様に喜ばれる製品づくりを心がけています。
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H.N
私は尼崎研究所で産業用途に使用される機能性配合品を担当し、界面活性剤などの原料を組み合わせて、お客様のニーズに合った製品の開発をしています。実際の業務内容としては主に配合検討、評価方法の検討、資料作成、お客様との打合せなどがあります。
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F.D
私は尼崎工場技術部で新規設備の導入や既設設備の更新計画、工事の施工管理を行っています。プラントの突発的な設備トラブルにも対応しています。プラントが効率的かつ安定的に稼働するように技術的な面から設備を管理するのが役割です。自分が設計した設備が工場にずっと残るので、目に見える成果もあり、やりがいのある仕事です。

就職活動と、日油入社の決め手
先ずはやりたい仕事がある会社を探すこと
でも、最後は「人」との相性です
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司会
ところで皆さんは、学生時代どのような就職活動をされましたか?
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M.S
私は新しい物を自分の手で生み出す仕事がしたいという気持ちが強く、化学メーカーの研究開発職ならそれができると考えました。就職活動では、どの化学メーカーがよいのか、インターンシップや説明会に参加して情報を集めました。日油は「バイオから宇宙まで」というコーポレートスローガンの通り、幅広い分野の技術があって、画期的な新製品や技術が生まれやすいと感じました。研究室の先輩から話を聞いて、研究開発の仕事の内容が明確にイメージできたことが入社の決め手になりました。
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K.S
私は大学院で専攻していた化学の知識と経験を活かせることが第一のポイントでした。化学メーカーの中でも、自分の生活に身近な製品、とくにヘルスケア関連に興味がありました。研究室はヘルスケアとは関係なかったので、その分野に詳しい教授に相談しに行って、初めて日油のことを教えていただきました。化粧品の界面活性剤に強く、そのほかにも幅広い事業分野で活躍していることに魅かれました。
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F.D
私も自分の専攻分野が活かせる仕事を探しました。どんな会社があるのかわからなかったので、できるだけいろいろなセミナーに積極的に参加しました。セミナーだけではなく、OB・OG訪問もするなど、直接話を聞いたり、肌で感じたりすることを心がけました。
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H.N
私はヘルスケア系の仕事をやりたくて、日油にたどりつきました。調べてみると、その分野で様々なODM※製品を供給しており、中でも私が知っている有名なODM製品もあり、興味がわきました。
※ODM:「Original Design Manufacturing」の略。相手先ブランドによる製品の設計から開発・製造までを一貫して担う生産方式。 -
K.S
確かに原料メーカーでありながら、最終製品まで作っている化粧品があるというのは魅力に感じました。パッケージまで手掛けている製品があることに驚いたことを覚えています。
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H.N
それ以外に大事にしたことは社員の方々の人柄です。お会いした社員の方々が明るく優しく接してくれたので、このような方たちと一緒に働きたいという思いが強くなり、入社を決めました。
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F.D
私もそうです。当社は「人」が入社の決め手という人が多いですよね。私はOB訪問で会った先輩が、質問一つひとつに親切に答えてくれたのが印象的でした。自分が仕事の壁にぶつかった時も、親身になって相談に乗ってくれるのではないか──そんなイメージができました。
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K.S
最終面接の控え室で、先輩社員の方々や人事の方がフレンドリーに話しかけてくれて、和ませてくれたことをよく覚えています。

入社後のイメージギャップ
若手でも大きな仕事を任されるって、本当でした
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司会
入社前後で、イメージのギャップはありましたか?
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K.S
歴史ある大きな会社なので、堅い会社なのかなと思っていました。しかし入ってみると確かに会社として堅い部分もあるのですが、物腰が柔らかい方が多くて、すぐに馴染むことができました。良い意味でのイメージギャップです。
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M.S
私は仕事に関してです。配属後、最初のうちはアシスタント的な仕事が多いのかなと思っていたのですが、1年目から自分のテーマを与えられ、大きな仕事を任されました。「え、いきなり?」と思ったのですが、行き詰まると上司がフォローしてくれて何とかこなすことができました。何よりその仕事の結果が大きく売上に反映され、とてもモチベーションが上がりました。これも良い意味でのギャップですね。
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F.D
私も入社後すぐに一つのプラントを任せていただきました。責任のある仕事を任されることで成長できたと感じています。もう一つ、私は化学系出身なので機械系の知識がありませんでした。技術職ですから当然その辺りの知識は必要で、知らなくても良いことにはなりません。これもギャップと言えばギャップです。必要な知識の習得には現場を見ることが一番です。
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H.N
これは仕事とは関係ないのですが、配属前は工場がある尼崎に今一つ馴染めなさそうといった印象を抱いていました。でも来てみると、とても住みやすい街だったことが一番のギャップでした。
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F.D
尼崎は神戸や大阪など都心部に近くて、京都もすぐです。ちょっと足を延ばせば、海や山など自然があって、とても良いところですよ。私はむしろ尼崎で働きたくて日油を選んだくらいです。

日油の好きなところ
事業分野の垣根を超えたシナジーが沢山あります
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司会
では、皆さんが日頃感じる、日油の好きなところを教えていただけますか。
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M.S
日油は機能材料、化薬、機能食品、ライフサイエンス、防錆など幅広い事業があって、それぞれが独自の技術を持っています。また他事業とのシナジーで、新たな製品や技術を生み出すことにも長けています。
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K.S
シナジーということで言えば、様々な事業分野の社員が研究成果をお互いに報告しあう「研究報告会」があります。違う分野の研究内容を知ったり、アドバイスを受けたりすることで、今まで思いつかなかった新たな発見につながる貴重なヒントがもらえます。
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M.S
自由な研究風土もあると思っています。自分で新しいことをやりたいと思った時に、根拠と目的をしっかり示せればチャレンジを後押ししてくれます。
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H.N
技術や製品に対する理解度が高い社員が多く、どの職種の方とも専門的な話ができるのが良い点です。
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F.D
若手のうちから責任感のある仕事を任せてもらえるので、実戦経験を積むことができます。また、先輩社員にも相談しやすいアットホームな雰囲気だと思います。

課題
DXの推進、知名度、スペシャリスト人材・・・、変化が必要な面もありますが、風通しの良い社風は受け継いでいきたいです
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司会
先程は日油の良い面をお聞きしましたが、逆に若い皆さんだからこそ感じる日油の課題についてはいかがでしょうか?
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F.D
課題という部分で言うと、DXの推進については課題認識こそあるものの実際はまだまだ道半ばです。私たち若手社員からも積極的に提案し、現状を変えていきたいですね。
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H.N
個人的には企業規模の割に一般的な知名度がいまひとつなのが残念です。多くの方に当社の関わったヘルスケア製品を使っていただいているのに、当社の名前は知られていないといったように…。B to Bの会社なので仕方がないことですが。
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M.S
私はひとつのことを深堀りするスペシャリスト的な人材がもう少しいても良いのではないかと思います。例えば研究開発職ひとつとっても、お客様のニーズを拾ったり、特許を出したりと様々な業務があるので、オールラウンダーにならざるを得ない。特定分野の研究開発に注力する社員がいることで、新製品・新技術開発が加速するケースもあると思います。
その一方で、どんな仕事でも幅広くこなす器用な社員が多い事が当社の魅力であるとも言えます。多方面の方とコミュニケーションをとりながら仕事を進める必要があるので、人当たりが良い方が多いと感じますね。 -
K.S
親しみやすい方が多いという印象は私もそう思います。かといってプライベートには踏み込み過ぎず、心地よい距離感で接してくれます。それと人のミスを責めたりする方が少なく、気持ちに余裕のある方が多い気がします。これは、私の上司の話ですが、入社当初に私の確認不足で迷惑をかけてしまい、怒られることを覚悟で報告しました。しかし上司の反応は意外なもので、ミスを責めることはなく、そのミスが起こった原因と、次からそれが起こらないためにどういったルールをグループとして設けるべきかを一緒に考えてくださいました。私もこんな指導ができる上司のようになりたいと感じました。
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M.S
部署など関係なく、頼った時にアドバイスや力を貸してくれる社員の方は多いですね。また、他事業分野の社員とも気さくに交流できる、風通しの良い社風です。

人材論
まずは、やる気と積極性があり、新しいことに向き合える人
そして、自らコミュニケーションがとれる人
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司会
人の話が出ましたが、どのような人と一緒に働きたいですか? また、これからの日油を担う人材とは、どのような人でしょうか?
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F.D
まずはやる気に満ちた人と一緒に働きたいですね。
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M.S
私も同感です。後輩の向上心ややる気は、先輩、上司にも伝播して、部署全体、会社全体を盛り上げる原動力になると思うので。
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F.D
それから、積極的に最新トレンドを取り入れることができる人がこれからの日油を担っていくと考えています。社会や技術のトレンドの移り変わりが激しいこの世の中で、常に遅れを取らない臨機応変な対応力が求められると思います。
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H.N
私は人の立場に立って考えることができる方と働きたいです。皆さんが話されたように、当社には優しく心遣いができる方が多いと感じます。そのような方々は、相手のことを考えた行動ができているのだと思います。これからも、この当社の雰囲気の良さを引き継いでほしいと願っています。
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K.S
私は積極的にコミュニケーションが取れる人が良いですね。後輩には困ったらすぐに相談してほしい。相談してくれることが、ミス防止の対策にもなります。私は最初、こんなこと質問してもいいのかな、となかなか聞くことができなかったのですが、いざ聞いてみると先輩方は積極的に教えてくれますし、思っていた以上のことを得られます。積極的にコミュニケーションがとれる人が良いというのも同じ理由で、なんでもない話の中から、先輩方がどのような考えで仕事に取り組んでいるかなどを聞いて学ぶことができました。逆に言えば、先輩や上司は気軽に話しやすい人でなければならない。話しかけにくい人が上司だったら、わからないことが相談できず、ミスにつながり、報告が遅れ、悪循環になります。ですから、話しやすい雰囲気を出すこともとても大事で、私も心掛けるようにしています。

学生の皆さまへ
自分の軸をはっきりさせ、後悔しない就職活動を!人に相談したり、息抜きも大事です
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司会
最後に、数年前のご自身の就職活動を思い出していただき、学生の皆さまにぜひ役に立つ有意義なアドバイスやメッセージをお願い致します。
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H.N
大学の研究と並行しての就職活動は、体力的、精神的にも大変だと思います。ですが、これからの人生はまだまだ長いです。自己分析や企業研究をしっかり行って、未来の自分が、「あの時、頑張っておいて良かった」と思える就職活動をすることが大事だと考えます。
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M.S
まず初めに自己分析を行い、自分の長所、武器を明確にした上で、何を軸にして就職活動をするかを明確にすることをお勧めします。
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K.S
私もそうでしたが、自分の強みは何なのか、自分は何がしたいのか。突き詰めれば突き詰めるほどわからなくなって悩んでしまいます。エントリーシートの書き方や面接など、事前の対策も大切ですが、それよりもまず会社説明会などに沢山行って話を聞くことが大事だと思います。その中で自分がやりたいことがきっと見つかります。また会社を選ぶ時、仕事内容だけではなく人の雰囲気も見てください。いくら興味ある分野でも、人が良くなければ長い間一緒に働くのは難しいのではないでしょうか。まずは行動して、直感で自分に合う会社を選んでみてください。皆さんが良い結果が得られるよう願っています。
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F.D
わからないことがあれば一人で悩まずに、経験豊富な先輩を頼って相談したり、話を聞いたりすることがとても参考になると思います。また、情報は大事な武器であるので、友人同士の情報交換も大切です。周囲に惑わされず、焦らずに自分のペースで就職活動をして、たまには息抜きも忘れずに頑張ってください。
若い皆さんの物怖じしないトークに少し言い過ぎでは、と思う点もありましたが、その分、日油の特徴がしっかりと伝わったのではないでしょうか。この若手座談会を読んでいただく学生の皆さまにも、きっと参考となることと思います。
皆さん、本日は本当にありがとうございました。
※本内容は取材当時のものです。