低収縮性改良
改良効果
低収縮剤としてモディパー®を使用しない場合、得られる成形品のすべての性能を満足する低収縮剤はありません。
各種低収縮剤の特徴
低収縮剤 | 分散安定性 | 低収縮性 | 表面特性 | 機械特性 | 着色性 | 透明性 | 耐熱水性 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
PVAc | ◎ | ◎ | ◎ | × | × | × | × |
PMMA | △ | △ | △ | △ | △ | △ | △ |
PS | × | △ | × | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
SBS | × | ◯ | × | △ | ◯ | ◯ | ◯ |
架橋PS | ◯ | ×〜△ | ◯ | △ | ◎ | ◯〜◎ | ◯ |
モディパー®S | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | △〜◯ | △ | ◯ |
モディパー®M | ◯ | △ | ◯ | ◯ | ◎ | ◎ | ◯ |
◎:最良 ○:良好 △:やや悪い ×:悪い
モディパー®S501の効果
モディパー®S501はPSセグメントとPVAcセグメントが一体化しているため機械的物性、外観のバランスに優れます。 一方でPS/PVAc単純ブレンドを添加した場合は、不飽和ポリエステルへの分散が劣ることから、PSやPVAcの添加効果が得られない結果となります。
モディパー®S501とPVAc/PS単純ブレンドとの比較
低収縮剤 | 硬化前 | 硬化後 |
---|---|---|
モディパー®S501 |
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PVAc/PS 単純ブレンド |
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モディパー® M202Sの効果
モディパー®M202Sは反応性基が不飽和ポリエステルと反応し、不飽和ポリエステルとの界面剥離が発生しないことから、透明性および耐熱水性に優れた成形品が得られます。一方で架橋PSを添加した場合は、不飽和ポリエステルとの界面剥離により不飽和ポリエステルの機械物性に影響を与えます。
モディパー® M202Sと架橋PSとのモルフォロジーの違い
モルフォロジー観察 | 光学顕微鏡 | SEM写真 |
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モディパー®M202S |
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架橋PS |
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