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異音防止

改良効果

ABS、PC、PC/ABS、POMなどの熱可塑性樹脂にモディパー®ASシリーズを3~5wt.%程度添加することにより、異音(摩擦音、きしみ音)防止効果が期待できます。自動車、家電、電子分野などでご使用頂けます。

異音防止のコンセプト

成形品を密着した状態で擦った場合、その界面で材料同士の固着と滑りが繰り返されることにより異音が発生します(スティックスリップ現象)。モディパー®ASシリーズは高い滑性と熱可塑性樹脂成形体の表面付近に偏析する性質があるため、モディパー®ASシリーズ添加品の界面は滑りやすくなり、異音が防止されます。

擦動性の評価方法

評価方法(スティックスリップ試験)

2枚の試験片(評価材、相手材)を一定の荷重と速度で擦り合わせ、発生する振動や加速度の変化から異音が発生するリスクを10段階に定量化する評価方法です(3以下で合格)。この試験方法はドイツ自動車工業会で規格化されています。

擦動性の評価方法

評価結果

① モディパー®AS100

モディパー®AS100をPOM、PC、ABS、PC/ABSへ添加した際の異音防止性評価結果を示します。なお相手材はモディパー®非含有の樹脂材(ブランク)です。またABS、PC/ABSは長年使用すると異音発生リスク指数(RPN)が高まる傾向があるため、経年劣化を想定した耐熱試験を実施し、耐熱試験前後の異音防止性を評価しております。
モディパー®AS100を3%以上添加することにより、POM、PC、ABS、PC/ABSに対して異音発生リスク指数(RPN)が3以下に抑えられることが確認できます。また耐熱試験後にも効果が持続することが確認できます。

  1. ①POM+モディパー®AS100 vs POM
  2. ② PC+モディパー®AS100 vs PC
  3. ABS+モディパー®AS100 vs ABS
  4. PC/ABS+モディパー®AS100 vs PC/ABS

② モディパー®AS155

モディパー®AS155を熱可塑性樹脂に3~5%添加することにより、特に皮革との間で生じる異音を防止することが可能です。モディパー®AS155をPC/ABSへ添加した際の異音防止性評価結果を示します。なお相手材はポリ塩化ビニルをコーティングした皮革(PVC皮革)と、モディパー®非含有のPC/ABS(ブランク)を使用しています。またPC/ABSは長年使用すると異音発生リスク指数(RPN)が高まる傾向があるため、経年劣化を想定した耐熱試験を実施し、耐熱試験前後の異音防止性を評価しております。
モディパー®AS155を3%以上添加することにより、PVC皮革とPC/ABSに対して異音発生リスク指数(RPN)は3以下に抑えられることが確認できます。

  1. ① PC/ABS+モディパー®AS155 vs PVC皮革
  2. ② PC/ABS+モディパー®AS655 vs PC/ABS

モディパー® AS155をPC/ABSにコンパウンドで添加し、その後射出成形して作製したテストピース(コンパウンド添加品)と、モディパー® AS155を射出成形時に添加して作製したテストピース(ドライブレンド添加品)を用い、PVC皮革やPC/ABS(モディパー® AS155無添加品)と擦った際の異音防止性を評価しました。
モディパー®AS155をPC/ABSにドライブレンド添加しても、PVC皮革とPC/ABSに対して異音発生リスク指数(RPN)は3以下に抑えられることが確認できます。

  1. ① PC/ABS+モディパー®AS155 vs PVC皮革
  2. ② PC/ABS+モディパー®AS655 vs PC/ABS
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