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研究開発職

研究本部 新規事業開発室

Person 07

「バイオから宇宙まで」の
バイオとの格闘

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Career Path

2021.4

入社 研究本部 新規事業開発室

01

入社理由

入社理由

再生医療にかかわる仕事がしたかった

再生医療の分野に興味があり、関連する事業を行っている企業に入社したいと考えていました。その時、大学の研究室に置いてあった会社案内のパンフレットが、ふと目に入り、「バイオから宇宙まで」というスローガンに出会ったことが、就職先として日油を意識したきっかけです。研究室のOBが入社していたので、日油の社名は知っていたのですが、どのような会社なのかは知りませんでした。気になって日油のことを調べてみると、そのスローガンどおり、バイオの世界からロケット燃料開発に関わる分野まで幅広く事業を展開していることがわかりました。「この会社なら、いろいろな場面で社会に貢献できそう」と感じました。また、製薬会社やバイオ系のメーカーとは一味違う「素材メーカーならではの技術」を生かした製品開発をしているという点にも魅力を感じました。

インタビュー

02

仕事内容

仕事内容

大学と共同で再生医療用の細胞分離材を開発

新規事業開発室は、2020年に日油にとって新たな分野での新規事業育成に挑戦することを目的に新設された部署で、現在、複数の事業育成プロジェクトに取り組んでいます。
私は、そのうちの一つ新規医療素材開発プロジェクトに携わっており、川崎市キングスカイフロント地区に所在するナノ医療イノベーションセンター(iCONM)(※1)に「日油で初めて開設したオープンラボ」で、再生医療やDDS(Drug Delivery System)の先端医療分野向けの新規素材開発に挑戦しています。担当業務は、細胞分離材の開発です。再生医療では、目的細胞を不要細胞や組織から分離し、高純度化する必要があります。この分野では、細胞を大量生産する手法は、まだ検討段階であり、新規材料の参入する余地があります。そのため、大学との共同研究を行い、製品化に向けた検討を進めているところです。
(※1)公益財団法人 川崎市産業振興財団 ナノ医療イノベーションセンター(iCONM)
https://iconm.kawasaki-net.ne.jp/index.html

インタビュー

03

仕事のやりがい

仕事のやりがい

試作を繰り返して新しい製品をつくる

私たち新規事業開発室は、名称のとおり新しい事業になるような新製品の開発を目指しているので、開発品から期待した機能が出た時は、もちろん嬉しい気持ちになります。しかし、期待した機能が出ない場合には、材料設計に戻って、再度、合成から評価し直すことになります。実は、研究開発の仕事では、期待した結果にならない方がずっと多いです。何度も試作を繰り返し、やっとの思いで期待した機能が出た時は、その分、喜びもひとしおです。
また、例年秋に開催されるバイオテクノロジー関連の展示会などで、私が開発に携わった新製品を、実際にブースに立ち紹介する機会がありました。その際に、製薬会社や化学メーカー、大学の研究者などの来場者から思わぬ大きな反響をいただき、「私は世の中の進歩に貢献できているんだ」と実感できることも、この仕事の大きなやりがいです。

インタビュー

04

失敗談や苦労

失敗談や苦労

失敗を糧に、優先順位を常に考える

学生時代、私は超分子関連の合成を行っていました。当時は「すべての条件を検討すれば、最適なものをつくれるはず」と考えていましたが、会社に入って「何事にも優先順位をつける」ということを強く意識するようになりました。
きっかけは、入社1年目の合成条件の最適化検討を任されたときのことです。私が「検討したい」と思った条件の項目はあまりにも多く、それらを全部やろうとしたため、開発スケジュールを遅らせてしまったのです。上司から「すべての項目を検討する必要はない。やらないことを決めるのも重要だよ」とアドバイスされました。実験の目的に応じてすべての条件を検討することが良い場合もありますが、その時は合成条件をファクター毎に分解し、重要なものから優先的に取り組めば期間はもっと短縮できたはずでした。
今は生物系評価にも手を広げて検討を進めています。検討する項目は増えますが、より良い製品の開発に向けて、優先順位を付け、適宜上司に報告、連絡、相談し、スピード感をもって開発に取り組むようにしています。

インタビュー

05

何を学ぶ必要があるのか

何を学ぶ必要があるのか

次のニーズは何か、市場の動向を把握する

自社の製品についてだけでなく、市場の動向を学ぶことの重要性を感じています。担当業務の中で、市場やユーザーのニーズを把握していないと、社会に役立つ製品を開発できないことを実感しました。既に市場にあるものと同じものを開発しても意味がないため、学会への参加や研究者へのヒアリングで、「今後、何が求められようになるか」を探るようにしています。
また、市場の動向を把握するには、材料合成の知識だけでなく、生物学や医学の知識が必要だと感じます。大学で超分子関係の研究をしていた私は、それらの分野の知識が乏しく、業務で苦労することが多くあります。そこで、セミナーへの参加や論文の閲読、時には知識を持っている先輩社員に聞くなどして追いつく努力をしています。

インタビュー

06

今後の目標、チャレンジ

今後の目標、チャレンジ

開発品の上市を目標に不屈の挑戦

新規事業開発室は、これからの日油の事業を支えていく製品の開発を目指しています。その中で、当面の目標は、現在開発を担当している製品を市場に送り出すことです。そして将来的には、新規事業開発室所属の肩書に恥じないよう、「新たな事業の種」になるものを次々と開発できる優れた研究者になりたいです。
しかし現実には、上司や先輩方の仕事を見ていると、開発したものがすぐに製品になるといったことは、あまりないようです。むしろ、製品化に至らなかった開発品が大半を占めているともいえます。研究開発のテーマ自体、市場の動向の変化によって、研究者の努力とは関係なく消えていくものもあります。
私たち研究開発の仕事には、そういう厳しさがつきものなのですが、常にモチベーションを高く保って、業務に取り組み続ける姿勢を大事にしていきたいです。

インタビュー

Column

やるじゃない日油

指導員の先輩が仕事や社会での振る舞い方を教えてくれました

当社に入社してよかったと思う点の一つは、教育制度が充実していることです。私はこれまで、新入社員研修、フォローアップ研修、特許を取得するときに必要な知的財産関係の研修などを受けました。そのほか、外部のセミナーや学会への参加なども奨励してくれます。多様な教育制度の中で、私が一番勉強になり、役立ったと感じたのは、「指導員制度」という新入社員一人ひとりに先輩社員が付いてサポートする仕組みです。ベテランの先輩から、仕事の進め方はもちろん、社会人としての振る舞い方なども細かく教えていただき、とてもためになりました。私の指導員だった先輩は、入社10年目でとても優秀な方ですが、いつもほがらかで、教わりやすかったです。
また、若手の言葉に耳を傾けてくれる風潮があるのも、この会社の良さです。「研究活動に上下関係はない」というのは上司の言葉ですが、意見交換が活発な点も魅力に感じます。

On Duty

ある日の私

  • Time07:30

    起床。朝食をとり、出勤の準備を。

  • Time08:30

    出勤。会社までは徒歩20分程度で、貴重な運動時間になっています。晴れた日はとても気持ちがいいです。

  • Time09:00

    仕事開始。まず、メールやスケジュールをチェックし、今日やることの優先順位を確認します。

  • Time09:30

    チーム会議。実験データに関してディスカッションを行います。自分の仕事がうまく進まない時は、一人で悩まず、職場の先輩に相談するよう心がけています。

  • Time11:00

    午後から行う細胞実験の準備。

  • Time12:00

    昼食。iCONM横の食堂を利用したり、仕出し弁当をとったりしています。

  • Time13:00

    細胞実験に取り掛かります。開発品の機能評価を行います。

  • Time17:00

    実験結果を解析。結果をまとめたものから考察し、次に何をやるべきかを考えます。

  • Time18:15

    明日のやることのリストを作成。

  • Time18:30

    退社。私の定時退社は17時30分なので、今日は1時間の残業です。

  • Time19:00

    帰宅。夕食はその日の気分で作ったり、買ってきたり、食べに行ったりいろいろですが、健康を考えて、21時までには済ませるようにしています。

  • Time24:00

    就寝。7時間以上の睡眠を心がけています。

    Off Time

    思い出の一枚

    オフタイム

    入社後、初めて帰省した際に家族で訪れた、子供のころからお気に入りの洋食屋さんでの一皿。懐かしい味でした。久し振りの家族団らんで良いリフレッシュになりました。

    Profile

    プロフィール

    プロフィール
    01 所属部署名
    研究本部 新規事業開発室
    02 入社年
    2021年
    03 出身地
    福島県
    04 出身学部・学科
    物質化学専攻
    05 クラブ活動
    中学は吹奏楽、高校は弓道、大学はテニス
    06 保有する資格
    甲種危険物取扱者
    07 趣味・余暇の過ごし方
    甘いものを食べること、ショッピング、冬はスノーボード
    08 好きな映画・音楽
    ジャンルを問わずいろいろ
    09 読書傾向
    推理小説、東野圭吾の作品が好き
    010 自己啓発
    英語の学習
    011 好きな言葉
    「未来は常に過去を変えている」(平野啓一郎著『マチネの終わりに』から)

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