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7つの独創的製品

Top 事業を知る 7つの独創的製品

日油だから生み出せる

日油は他社にない独創性がある高機能化学製品を幅広い事業領域でグローバルに展開しています。
ここでは、当社が誇る「7つの独創的製品」をご紹介します。

Product 01

化粧品原料(化粧品用素材)

機能材料事業

誘導体、適合性ポリマー、界面活性剤など
独自のコア技術で、数々の化粧品原料を提供

保湿成分、敏感肌ケア、エイジング、クレンジング──このような化粧品の効能に関する用語を聞かれたことがあるのではないでしょうか。近年、化粧品は男性市場などへも広がりをみせており、スキンケア・ヘアケアの国内市場は拡大の一途をたどっています。こうした中で、日油は得意とする、ポリマー、界面活性剤、油剤などの素材開発と評価といった独自のコア技術を応用し、化粧品の機能を向上させる国内トップクラスの化粧品原料の開発企業として、高い評価を得ています。
例えば、生体適合性を特徴とするMPCポリマー素材「リピジュア®」があります。リピジュア®は皮膚への吸着性や保湿性、あるいは刺激性物質から皮膚を保護する効果に優れ、スキンケア、ヘアケア、メイキャップなどの化粧品原料として、数多くの製品に使用されています。このほかにも「セラキュート®」、「ウィルブライド®」、「ダイヤポン®」をはじめ、市場から高い評価を得ている多数の化粧品原料を開発・提供しています。
また当社では、ODM(Original Design Manufacturing)という、製品の設計から開発、製造までを一貫して担う生産方式のニーズ拡大に対応し、化粧品原料の提供に留まらず、高度な製品開発力を保有するソリューション企業として、事業を拡大させています。

誘導体、適合性ポリマー、界面活性剤など独自のコア技術で、数々の化粧品原料を提供

写真提供:(株)ハウス オブ ローゼ

Product 02

電子・情報材料

機能材料事業

デジタル機器の高機能化や自動車のEV化などに伴う
電子製品の小型化、省エネ、高機能化に貢献する
高付加価値製品の開発を加速

デジタル技術の高機能化、社会基盤への浸透や自動車のEV化の加速によって、使用される様々な電子製品には小型化や低電力化などの高機能化に寄与する新素材の開発が求められています。日油では、電子部品用添加剤をはじめ、感光性材料や低誘電材料用硬化剤など、電子製品の高付加価値化に必要とされる多彩な素材を開発しています。
例えば、電子部品や半導体製品を製造する際には、分散剤などの添加剤、導電性インクや反応性モノマーおよびポリマーが使用され、製品の微細化・高機能化に貢献しています。また、自動車のヘッドランプのレンズには、LED化に伴う曇りを防止するために機能性ポリマーによる防曇剤が使われています。さらには、当社の独自技術であるブロック化カルボン酸をベースにした液晶カラーフィルター用保護膜では、液晶の汚染防止、透明性、平坦性といった高機能化を実現しています。
技術革新のスピードが速い電子・情報材料分野では、常に最新の技術動向を把握し、顧客の要求する新たな機能を有した材料開発に対する要求に応えなければなりません。時代のニーズに適合する価値ある製品を創出するだけでなく、未来を先取りした製品を開発し続け、化学の力で豊かな社会の実現に貢献することが当社の使命でもあります。

デジタル機器の高機能化や自動車のEV化などに伴う電子製品の小型化、省エネ、高機能化に貢献する高付加価値製品の開発を加速
デジタル機器の高機能化や自動車のEV化などに伴う電子製品の小型化、省エネ、高機能化に貢献する高付加価値製品の開発を加速

Product 03

ロケット推進薬

化薬事業部

H-IIAロケット固体推進薬
宇宙への夢を切り拓く、日油の火薬技術

日油は日本の宇宙開発の黎明期である1950年代より、ロケット用火工品の開発・生産を開始し、1954年には日本初の実験用「ペンシルロケット」に当社が提供した火薬が使用されました。以後、1970年の国産衛星第一号となる「おおすみ」の打ち上げ成功をはじめ、「H-IIAロケット」など、日本で唯一の宇宙ロケット用固体燃料メーカーとして地位を確立させました。
時代とともに大型化する宇宙ロケット固体推進薬では、求められる性能を満たす新組成を研究開発し、製造技術の改善と製造施設・設備の新規導入を図っています。現在、愛知県の武豊工場で小型衛星打上げ用のイプシロンロケットの開発などを行い、種子島宇宙センター内に開設している種子島事業所では、世界最大級のミキサーにより、大型衛星打上げ用のH-IIA、H-IIB用固体ロケットブースタ(SRB-A)、H3用固体ロケットブースタ(SRB-3)を製造しています。日本の宇宙開発に当社の火薬技術が多大な貢献をしています。

H-IIAロケット固体推進薬宇宙への夢を切り拓く、日油の火薬技術

写真提供:JAXA

H-IIAロケット固体推進薬宇宙への夢を切り拓く、日油の火薬技術

写真提供:JAXA

Product 04

食品機能材

機能食品事業

製パン・製菓・加工食品向け食品機能材
独自の機能によってサステナブルな社会の実現へ貢献

日油では、パン・菓子・加工食品など、お客様が手掛ける食品の物性を改良できる「食品機能材」を通じて、サステナブルな社会の実現へ貢献することを「ありたい姿」に掲げています。
近年、賞味期限切れなどによって食品を廃棄する「フードロス」が大きな社会問題となっています。当社の製パン・製菓向け食品機能材は、パン・菓子の柔らかさや歯切れなどの食感を長期間維持させることが可能であり、美味しさを長持ちさせることによってパン・菓子が早期に廃棄されるのを防ぎ、フードロスの低減に貢献しています。
また、環境負荷の高い牛肉・豚肉などの畜肉に代わり、植物由来のタンパク質が注目を集めています。加工食品メーカーでは、植物由来のタンパク質を使用したハンバーグなど、代替肉の開発が盛んに行われていますが、パサついた食感になりやすいというデメリットがあります。当社の加工食品向け食品機能材は、これらの食品のジューシー感を高めて美味しさを向上させることにより、環境に優しい植物由来のタンパク質の普及に貢献しています。

製パン・製菓・加工食品向け食品機能材独自の機能によってサステナブルな社会の実現へ貢献
製パン・製菓・加工食品向け食品機能材独自の機能によってサステナブルな社会の実現へ貢献

Product 05

生体適合性素材

ライフサイエンス事業部

「LIPIDURE®(リピジュア)」をコアプロダクトに
世界のライフサイエンス業界の技術革新に貢献

生体適合性とは、人間の体内に人工臓器などの異物が入っても、拒否反応などの副作用を起こさず、人体に優しく馴染む性質を言います。日油では、「細胞膜に存在するリン脂質極性基を有するモノマー(MPC:2-メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン)」をキーマテリアルに、高機能な生体適合性素材としてMPCポリマー「商品名:LIPIDURE®(リピジュア)」を開発しており、その優れた特性からライフサイエンス分野を中心に、幅広い製品に使用されています。

生体適合性素材「LIPIDURE®」が使用されている代表的な事例をご紹介します。

【アイケア分野】

特性

ドライアイの軽減、水分保持、菌付着防止、角膜保護

用途

コンタクトレンズ、パッキング液、コンタクトレンズケア用品、点眼薬

【医療機器分野】

特性

コーティング素材として血栓形成の抑制

用途

人工心臓、人工肺

【診断薬分野】

特性

非特異吸着抑制(ブロッキング)効果、タンパク質安定化効果、増感効果

用途

生活習慣病、感染症(インフルエンザ)、妊娠診断の検査薬

【再生医療分野】

特性

培養容器表面を生体内と類似した環境に調整

用途

細胞同士が接着した生体内に近い細胞塊の形成が可能

今後も、高機能な生体適合性素材を展開し、世界のライフサイエンス業界の技術革新に寄与します。

「LIPIDURE®(リピジュア)」をコアプロダクトに世界のライフサイエンス業界の技術革新に貢献

Product 06

DDS用素材

ライフサイエンス事業

世界が注目するDDS素材
タンパク質・ペプチド医薬向けPEG誘導体で世界シェアNo.1
核酸医薬品向けでは機能性脂質を拡大

医薬品業界では、薬物の治療効果を最大限に発揮させる薬物送達システム(DDS:ドラッグ・デリバリー・システム)を利用した医薬品が数多く商品化されています。DDSは体内の必要な場所に、必要な量の薬物を、必要な時間で届け医薬品の効果を高める技術です。
DDS素材の主力製品であるPEG誘導体は、タンパク質医薬・ペプチド医薬などの多くのバイオ医薬品に採用され、世界シェアNo.1となっています。
また、近年はイオン性脂質やPEG脂質といった機能性脂質を遺伝子治療薬、核酸医薬品用途に開発・提案しています。核酸医薬品向けDDS技術の一つに脂質ナノ粒子(LNP:リピッド・ナノ・パーティクル)という新型コロナワクチンで脚光を浴びた技術があります。核酸医薬品向けのメッセンジャーRNA (mRNA)は体内の酵素で分解されやすく、不安定なため、薬物を送達するDDS技術としてLNPが使われており、その構成素材として、日油のイオン性脂質とPEG脂質が使われています。
当社のDDS素材は世界が注目する先端技術です。

世界が注目するDDS素材タンパク質・ペプチド医薬向けPEG誘導体で世界シェアNo.1核酸医薬品向けでは機能性脂質を拡大

図:脂質ナノ粒子の模式図

Product 07

防錆処理剤

防錆事業

水系自動車部品防錆処理剤で
世界のデファクトスタンダードを握る

日油の防錆処理剤は、最先端の表面処理技術を駆使した独創性の高い水系処理製品を核として、自動車部品を中心に、建築物のジョイント、鉄道レールの締結金物、太陽光発電設備の金属部品などに使用されています。また昨今、急拡大する洋上風力発電施設の羽根を留めるボルトや、海底に埋めるアンカーにも利用されるなど、幅広い分野で需要が拡大しています。
とりわけ、クロムを含まない環境に優しい水系防錆処理剤「GEOMET®」は、自動車部品の防錆処理剤として、世界的にもデファクトスタンダード(業界標準)製品として高い評価を得ており、全世界の自動車生産拠点に提供されています。

現在では、国内およびアジア地域で事業を展開するNOFメタルコーディングス株式会社をはじめ、北南米、欧州でグローバルネットワークを構築し供給体制を整えています。今後も、環境に優しくエネルギー負荷の低い防錆処理剤の開発を最優先課題に、高機能製品の開発と防錆処理技術の向上に取り組んでいきます。

水系自動車部品防錆処理剤で世界のデファクトスタンダードを握る 水系自動車部品防錆処理剤で世界のデファクトスタンダードを握る