LIPIDURE -未来マテリアル リピジュア- English
日本油脂株式会社 ライフサイエンス事業部
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LIPIDURE®-BLシリーズ


リン脂質類似合成ポリマー LIPIDURE®-BLシリーズ


試薬への添加剤として、試薬の希釈液として、検体の希釈液として、第3試薬として使用することにより試薬成分および、検体成分のキャリーオーバーの抑制(非特異的吸着の抑制)、蛋自質の安定化、反応の促進、比量調整および微粒子の分散性の向上を行うことが可能です。
LIPIDURE®-BLシリーズはリン脂質の極性基であるホスホリルコリン基を有するMPCを原料とした全く新しいタイプの合成高分子です(図1)。


LIPIDURE-BLシリーズの構造
図1.LIPIDURE®-BLシリーズの構造


ホスホリルコリン基を有する部位は、生体膜を構成するリン脂質の極性基をもつことから、優れた蛋白質吸着防止機能、蛋白質変性抑制機能を有しています。これら優れた機能を利用することにより酵素反応の促進および、抗原-抗体反応の促進を行うことが可能となりました。更に、優れた合成高分子の性能を用いて、比重調整および微粒子の分散性の向上を行うことも可能となりました。その結果、本品を用いることにより次のような効果が期待できます。


1.キャリーオーバーの抑制


本品を測定系に添加することにより、試薬あるいは検体中の成分の非特異的な吸着を抑制することが可能になりました(図2)。


吸着抑制効果
図2.吸着抑制効果


固相 ポリスチレン製96穴プレート(Maxisorp F96,Nunc)
固定化抗体 なし
抗原 なし
標識抗体 HRP標識Anti(mouse IgG)IgG
基質 3,3',5,5’-テトラメチルベンチジン(TMBZ)
測定波長 450nm
測定方法 標識抗体溶液にLIPIDURE®-BL溶液および、BSA溶液を添加した。各酵素標識抗体溶液を固相に添加した。PBSで洗浄した後、基質液を添加し、非特異的に吸着した酵素標識抗体量を比較した。

2.安定化効果


本品を酵素免疫測定法(EIA法)等に用いることにより、固定化抗体の活性あるいは、酵素標識抗体の活性を安定に保持することが可能になりました(図3、図4)。


固定化抗体の安定化
図3.固定化抗体の安定化


固相 ポリスチレン製96穴プレート(Maxisorp F96,Nunc)
固定化抗体 Anti(mouse IgG)IgG
抗原 Mouse IgG
標識抗体 HRP標識Anti(mouse IgG)IgG
基質 o-フェニジンジアミン・二塩酸塩(0PD)
測定波長 492nm
測定方法 固定化抗体を固定化した固相にLIPIDURE®-BL溶液および、BSA溶液を添加してブロッキングした。測定毎に、抗原および標識抗体を反応させた後、基質液を添加して、残存固定化抗体活性を比較した。

酵素標識抗体の安定化
図4.酵素標識抗体の安定化


固相 ポリスチレン製96穴プレート(Maxisorp F96, Nunc)
固定化抗体 Anti(mouse IgG)IgG
抗原 Mouse IgG
標識抗体 HRP標識Anti(mouse IgG)IgG
基質 o-フェニジンジアミン・二塩酸塩(0PD)
測定波長 492nm
測定方法 固定化抗体および抗原が反応している固相を調製した。標識抗体溶液にLIPIDURE®-BL溶液および、BSA溶液を添加し25℃で保存した。測定毎に、各標識抗体を固相に添加して反応させた。PBSで洗浄した後、基質液を添加して、残存酵素標識抗体活性を比較した。

3.ブロッキング効果


本品をELISAのブロッキング剤に用いることにより、酵素標識抗体の非特異的吸着を抑制することが可能になりました(図5)。


標識抗体の非特異的吸着量
図5.標識抗体の非特異的吸着量


固相 ポリスチレン製96穴プレート(Maxisorp F96,Nunc)
固定化抗体 Anti(mouse IgG)IgG
抗原 なし
標識抗体 HRP標識Anti(mouse IgG)IgG
基質 o-フェニジンジアミン・二塩酸塩
測定波長 492nm
測定方法 固定化抗体を固定化した固相にLIPIDURE®-BL溶液およびBSA溶液を添加してブロッキングした。標識抗体を添加し、PBSで洗浄した後、基質液を添加して非特異的に吸着した標識抗体量を比較した。

4.反応の促進


本品を測定系に添加することにより、酵素反応の促進および抗原-抗体反応(凝集反応)の促進をすることが可能になりました(図6、図7)。


酵素活性の促進
図6.酵素活性の促進


酵素 HRP
基質 2,2'-アジノ-ジ(3-エチルベンゾチアゾリン-6-サルフォネート)(ABTS)
測定波長 405nm
測定方法 HRP溶液にLIPIDURE®-BL溶液およびBSA溶液を添加した。基質を添加して、酵素反応の促進効果を比較した。

図7.凝集反応の促進


凝集反応の促進
図7.凝集反応の促進


測定対象物 CRP(O.8mg/dL)
測定原理 ラテックス凝集法
測定方法 第1試薬に、LIPIDURE®-BL、PEGおよびPVPを添加した。日立7070型自動分析装置で測定し、凝集反応の促進効果を比較した。
PEG ポリエチレングリコール
PVP ポリビニルピロリドン

特徴


本品はMPCの優れた特徴を有する合成高分子で、牛血清アルブミン等の蛋白質(生体高分子)にはない、優れた特徴を有しています。


優れた非特異的吸着抑制効果(キャリーオーバー抑制、ブロッキング効果)を有しています。
高い蛋白質安定化(標識抗体および固定化抗体の安定化)効果を有しています。
交差反応がありません。
反応促進効果(酵素反応および抗原-抗体反応の促進効果)を有しています。
ロット間差がありません。
変性しません。
溶液なので簡単に使用できます。
凍結融解が繰り返せます。

使用方法


本品は5%水溶液です。


目的に応じてNaCl、Na2HP04等の塩を添加して下さい。
使用する際は、5〜50倍に希釈して使用して下さい。
(本品は合成品なので希釈時の泡立ちは性能に影響を与えません。)

保存方法


本品には防腐剤を一切添加しておりません。


開封後は凍結保存するか、防腐剤を添加して4℃で保存して下さい。
(融解する際には、湯浴しても性能には変化がありません。)

注意事項


界面活性剤との併用により性能が十分に発揮できないおそれがあります。
抗体、酵素、酵素標識抗体の種類により性能が十分に発揮できないものもあります。

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